シャドーIT
読み方:
しゃどーあいてぃー
正式名称:
Shadow IT
シャドーITとは
シャドーITとは、組織内でIT部門の許可や管理の下でなく、従業員個人や部門が自らの判断で導入・利用するITリソースやサービスのことを指します。これらのITリソースは、通常は組織の公式な手順やポリシーに従わずに導入されるため、組織全体のITセキュリティやコンプライアンスに潜在的なリスクをもたらすことがあります。
シャドーITの例としては、個人のクラウドストレージサービスの利用、外部のプロジェクト管理ツールの導入、部門ごとに異なるソフトウェアの利用などが挙げられます。これらのシステムやサービスは、従業員が業務の効率性を向上させるために利用する一方で、組織全体の情報セキュリティやデータ管理の観点から問題を引き起こす可能性があります。
シャドーITのリスクを管理するためには、組織は従業員とのコミュニケーションを強化し、IT部門が提供する公式なソリューションやポリシーの利点を説明することが重要です。また、組織全体でのITガバナンスの強化やシャドーITの監視、適切なセキュリティ対策の実施などが必要です。シャドーITを適切に管理することで、組織は情報セキュリティのリスクを最小限に抑えつつ、従業員の生産性や創造性を促進するバランスを取ることができます。