組織のあり方が多様化している昨今、リーダー像も変わってきています。確実に実績を上げているユニークなリーダーとは...
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目標クリアのためにリーダーがすべきこと
このコラムの読者の皆さんの中で、子供の頃スポコンアニメの影響を受けなかった方は少ないのではないでしょうか。 当時はいわゆるスポコンアニメの全盛期。同時にラグビー部やサッカー部の明るい不良達が熱血教師と対立しながらも信頼関係を深めていく、そんな青春ドラマも大はやりでした。
チームセリザワのリーダー、プロゴルファーの芹澤信雄さんもきっと熱狂して見ていた世代でしょう。しかしこのチームにはスポコン的な匂いは全く感じられません。ゴルフのような個人競技はグループを作って練習することはめったにありません。ほとんどのプロはコーチを雇って二人三脚でトレーニングしています。ですから、チームセリザワのような組織は珍しいと言われています。
しかも上下関係が、ゆるい。それは芹澤プロの明るく爽やかなキャラクターによるところが大きいのでしょう。先輩後輩の垣根がないとは言っても礼儀にはうるさい。プロゴルファーである前に常識的な社会人であることを忘れてはならない。リーダーとしてこだわっているのはこの部分だけ。芹澤さんの著書を読むと、パワハラとは無縁の「フレンドリーなゆるい相撲部屋」のような光景が浮かんできます。
気の合うプロ同士が主体的に切磋琢磨してトップを目指す。そのためには後輩に教えを請うことも厭わない。頼まれれば後輩の女子プロのバッグを担ぎキャディに徹することもある。なぜそこまでできるのか?
芹澤さんを含めたチームのメンバーの最大の目標は、シード権を取り賞金を稼げる選手になること。そのためのチームなのです。
忘れてならないのは、リーダーの芹澤プロ本人もシニアツアーの現役選手であり、シード権獲得に必死であるということ。
リーダーも同じ方向を見ているということが大事なのですね。
※参考文献「チームセリザワに学ぶ強くなる思考法」(芹澤信雄著 KADOKAWA刊)
芹澤信雄
プロフィール
1959年生まれ、静岡県出身。優勝6回(シニアツアー1回)、藤田寛之 宮本勝昌などのプロゴルファーが所属するチームセリザワのリーダー。チームセリザワアカデミーでは若手の指導を開始。「ゴルフは楽しく真剣に」がモットー。
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