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KDDI スマホ・ケータイ安全教室 青少年向け講座のご紹介

KDDI スマホ・ケータイ安全教室 青少年向け講座のご紹介

2025年06月30日掲載
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。
KDDI スマホ・ケータイ安全教室 青少年向け講座のご紹介

KDDIとKDDIグループ共済会は、2025年4月15日神村学園高等部(鹿児島県)にて、共同で「KDDI スマホ・ケータイ安全教室」を開催。
同校の高校1年生380名がこの教室に参加した。本記事では、ご担当された教員と教室に参加した生徒の声を紹介する。

■ KDDI スマホ・ケータイ安全教室 青少年向け講座

子どもたちがケータイを利用する際に守ってほしいルールやマナー、覚えておいてほしいスマホ・ケータイやインターネットに関わるトラブルや事件・事故の事例を紹介し、子どもたちが自らの判断でリスクを回避する能力を身に付けていただくための講座を、学校などへお伺いして実施している。

また、模擬講座動画のご視聴やご利用、教材のダウンロードが可能です。なお教材DVDの貸出も行っている。
KDDIの情報モラル講座|「スマホ・ケータイ安全教室」をみる

身近な例が生徒たちの考える機会に。生徒たちが授業から感じたこと

「KDDI スマホ・ケータイ安全教室」の授業に参加したある生徒はこう話す。

生徒A「僕は高校に入る際にスマホを買ってもらいました。その際にも、『信用して渡すからね』と念押しされました。だから間違ったことをしないように心にとどめています。今回の授業で、スマホを通じて被害者にも加害者にもなり得るのだと改めて実感しました。一番心に残ったのは、線路に置き石をして動画を投稿してしまう学生の動画です。閲覧数を稼ぐための軽率な行動が、数千万円規模の賠償責任に発展する可能性があるのを見て、あらためて自分の行動を逐一チェックしようと思いました」

スマホ・ケータイ安全教室の授業を振り返る生徒Aさん

小学5年生からスマホを持っているという別の生徒は、SNSの使い方について危険性を再確認したと話してくれた。

生徒B「中学校でもSNSの使い方の授業はあったので、気をつけないといけないなと再確認しました。印象に残っているのは、SNSでやさしくされたことで個人情報を渡してしまい、脅迫されてしまった動画です。SNSは普段から使うし、一番身近で、起こり得るかもしれないと感じたからです。自分には起こり得ないと考えるのではなく、巻き込まれる可能性も含めて意識する必要があると感じました」

スマホ・ケータイ安全教室の授業を振り返る生徒Bさん

前述の生徒は、学校で実施してほしい出前授業として、「吹奏楽部に所属しているから、プロの奏者など一線で活躍している人の話を聞く機会があると嬉しい」と語った。

※「出前授業」とは、税理士や弁護士、企業に勤める方など、社会人を講師に招き行う授業のこと。

スマホが"当たり前"の世代が高校生となった今、指導の難易度が高まる

今回の「KDDI スマホ・ケータイ安全教室」の企画を担当した社会科の盛岡 教諭は、スマホやインターネットに関しては継続的な啓蒙の必要性を語った。

盛岡教諭「依存、トラブル、SNSの使い方など今回の出前授業で取り扱ってもらった内容は重要です。今回は対面での実施だったので、その分生徒たちの理解度は高かったように感じます。スマホやインターネットの使い方は、毎年のように継続して、啓蒙し続けるのが重要だと考えています」

盛岡教諭「10年ぐらい前は、生徒たちがスマホを持っているかにはばらつきがありましたが、現在はほぼ100%持っています。それに伴い、学校のルールもスマホを持っている前提のルールに変わってきています。特に当校は2016年にはタブレットを導入するなどICTの取り組みも進めているため、生徒たちのリテラシーは上がっていると感じます。事実、SNSに関する問題は10年前と比べても少なくなりました。小学校などからSNSなどの使い方の授業も行われるようになっていることも起因しているかもしれません」

盛岡教諭「SNSなどの問題が減少する一方で、依存などのより根深い問題への対処も求められるようになっています。今後は、学校と家庭だけでなく、病院などとも連携していく必要は出てくると考えます。指導をする側の立場としては、指導の難易度は上がっていると感じています」

※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。