はたらく環境の変革が、社員の意識を変え、
世界と戦う力になっていく。

小池産業株式会社

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はたらく環境の変革が、社員の意識を変え、
世界と戦う力になっていく。

小池産業株式会社様

1911年に創業した小池産業株式会社様。大阪・道修町の医薬品問屋から始まり、現在は化学品専門商社として柔軟な事業展開を武器に成長を続けています。コロナ禍前の2018年からフルリモート体制を整えるなど、積極的なDX化も同社の競争力強化を後押ししています。本記事では小池産業社長 小池様、DX推進の中心的役割を担う山口様とともに、DX化とオフィスの変革がもたらした「はたらき方」の変化や、海外への展開を見据えた今後の展望について会談を行いました。

Profile

プロフィール

  • 小池産業株式会社 小池様アイコン

    小池産業株式会社

    小池 優季史様

    Yukichika Koike

    小池産業株式会社 代表取締役社長。曽祖父が創業した小池産業の経営を、5代目社長として引き継ぐ。事業の成長のため、社員のはたらき方とはたらく環境が重要な要素と考え、DXを積極的に推進している。

  • 小池産業株式会社 山口様アイコン

    小池産業株式会社

    山口 陽輔様

    Yosuke Yamaguchi

    小池産業株式会社 経営管理グループ 執行役員 グループマネージャー。社内のネットワーク管理や構築を一手に担い、DX化も含めた働き方改革全般を牽引している。

  • KDDI まとめてオフィス 三木アイコン

    KDDI まとめてオフィス

    三木 慎太郎

    Shintaro Miki

    関西営業本部 取締役本部長。関西エリアを中心にお客さまの業務のDX化を支援。企業の持続的成長だけでなく、はたらく人とその周りの人の幸せも実現する企業を目指し、メンバーがお客さまに徹底的に寄り添った姿勢を貫けるようバックアップしている。

  • KDDI まとめてオフィス 小林アイコン

    KDDI まとめてオフィス

    小林 宗近

    Munechika Kobayashi

    関西営業本部 法人営業1部に所属。柔軟かつ驚きのある提案を心がけ、お客さまが思い描く「はたらく未来」の実現のために前例のない挑戦にも果敢に取り組んでいる。

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    小池産業株式会社

    小池 優季史様

    Yukichika Koike

    小池産業株式会社 代表取締役社長。曽祖父が創業した小池産業の経営を、5代目社長として引き継ぐ。事業の成長のため、社員のはたらき方とはたらく環境が重要な要素と考え、DXを積極的に推進している。

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    小池産業株式会社

    山口 陽輔様

    Yosuke Yamaguchi

    小池産業株式会社 経営管理グループ 執行役員 グループマネージャー。社内のネットワーク管理や構築を一手に担い、DX化も含めた働き方改革全般を牽引している。

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    三木 慎太郎

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    関西営業本部 取締役本部長。関西エリアを中心にお客さまの業務のDX化を支援。企業の持続的成長だけでなく、はたらく人とその周りの人の幸せも実現する企業を目指し、メンバーがお客さまに徹底的に寄り添った姿勢を貫けるようバックアップしている。

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    KDDI まとめてオフィス

    小林 宗近

    Munechika Kobayashi

    関西営業本部 法人営業1部に所属。柔軟かつ驚きのある提案を心がけ、お客さまが思い描く「はたらく未来」の実現のために前例のない挑戦にも果敢に取り組んでいる。

目次アイコン 目次

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「通勤時間の無駄をなくしたい」という想いから始まった、はたらく環境の見直し。

小池産業 小池様

小池産業は私の曽祖父が始めた会社で、もともとは薬の問屋でした。今では電池の材料・半導体・樹脂素材を3本柱とする化学品専門商社に成長し、単に「仕入れて売る」ではなく、お客さまと一緒になって「ビジネスを生み出す」ことで順調に事業を拡大しています。ただ、目下の課題は海外売上比率の向上です。国内市場は縮小傾向にあるため、国内だけを視野にビジネスをしていても将来的に競争力の低下は免れません。今後の海外進出の下地を作るべく、数年前からさまざまな改革を進めており、その一つがKDDI まとめてオフィスさんと進めている、はたらく環境の見直しでした。

小池産業 山口様

今日まで多岐にわたるサポートをしていただいた中で、きっかけとなったのは社用携帯電話のキャリア統合です。これまでは支店ごとに使っているキャリアがバラバラで、本社に至っては部署ごとにキャリアが違い、社員同士の通話にさえ電話代がかかっている状況でした。これを改善しようと、いくつかの会社に相談と見積をお願いしていたのですが、ふと「そもそもオフィスに固定電話って必要だろうか?」と思ったんです。調べていくと、FMCという便利なものがあったため、KDDI まとめてオフィスさんに問い合わせたら「うちの得意分野です!」とすぐにご提案を持ってきてくださいました。当社のような中小企業だと契約台数も少ないのに、営業さんがこんなに一生懸命になってくださって、大丈夫かなと思うほどでした。

※FMC:固定電話と携帯電話の融合を意味する「Fixed-Mobile Convergence」の略称。家や外からでも内線電話を利用できるため、会社にかかってきた電話の携帯への内線転送や、在宅勤務同士での携帯やスマートフォンを使った内線通話が可能になる。

KDDI まとめてオフィス 小林

ご相談をいただいた2018年当時はまだ「企業の固定電話はあって当然」という考え方が主流で、お客さまからFMCをご要望いただくことは稀でした。非常に先進的なお考えをお持ちだなと驚いておりました。

小池産業 小池様

「お客さまから会社に電話がくるから出社しなきゃ」という状況をなくしたかったんですよ。というのも、私は常々、通勤時間の長さによって日本の競争力がかなり失われているんじゃないかと思っていたんです。立っているだけの通勤に一時間使うくらいなら、直接お客さまのところに行った方が効率がいいですよね。「通勤時間の無駄をなくしたい」。はたらく環境を変える上で、それが私の考えのベースとしてあり、山口にもコロナ禍の前からずっと「会社に来なくていい状況をつくってくれ」と頼んでいました。コロナ禍になって出社することが当たり前ではなくなり、私の思い描いていたことが予期せぬ形で進みましたが、完全リモートワークにスムーズに移行できたのはFMCがあったからこそですね。

KDDI まとめてオフィス 三木

私はDXやデジタル化にあたって必須となるのは、トップダウンの改革の意思だと思っています。小池社長からお話しいただいたように、何より重要なのは課題に対して本気でメスを入れていこうとする姿勢です。考えてはいるものの、実際に取り組みをおこしている企業は、大企業であっても多くありません。その点、小池社長や山口さんは最初から強い意思を持たれており、それがDXによる変化が生まれている何よりの理由だと感じます。

一歩一歩の変化が、社員のはたらく意識も変えている。

KDDI まとめてオフィス 小林

FMC導入の次にご依頼いただいた大阪オフィスのレイアウト変更の際には、窓口となってくださったご担当者の方から積極的にご意見をいただきながら、チームとしてプロジェクトを完遂することができました。ネットワークの設計一つとっても、私たちに全てをお任せになるのではなく、プロである私たちが刺激を受けるほどレベルの高い意見を出してくださいました。その背景には、小池社長と山口さんの頭の中に、社内のネットワーク構築の先にどんな「はたらく環境」を実現したいかのビジョンがはっきりとあったからだと感じています。

小池産業 山口様

ビジョンという意味では、最初にご提案をいただいた時点ですでにKDDI まとめてオフィスさん側には、「理想のオフィスネットワークの最終系」が見えていたのではないかと思います。これまで蓄積した膨大な事例をお持ちですからね。ただ、もし最初からその最終系を「唯一絶対の正解」としてご提案いただいていたら、うちのような規模では実現できないと腰がひけてしまっていたと思います。ところが、KDDI まとめてオフィスさんは提案をうまく分解し、私たちに寄り添った形で小分けにして持ってきてくださるんです。それを一歩一歩進めていったら、結果的にDXが進んでいる。現場も徐々に変化に慣れていくことができる。この点が、他社とは違う点ですし、私たちの社内でスムーズに改革が進んでいる成功要因として挙げられると思います。

小池産業 小池様

加えて、私たちが「こうしたい!」「こうした方がいいだろう!」と思っても、やはりプロからすれば「それは失敗した先例がある」などの情報をたくさんお持ちです。それを踏まえ、基本は私たちの意向を取り入れつつも、却下すべきところはしっかり却下し、よい変化になるようコントロールしてくれたのが非常にありがたかったです。社員の生産性を上げ、競争力のある企業を目指すためには、やはり大きな改革が必要です。しかし、だからといって一気に変化を進めては、社員にも戸惑いが生まれてしまいます。以前は私が何かを変えると言ったら凄まじい抵抗を受けていましたが、つくりたい未来から逆算したご提案のおかげで、今では社員も変化自体に慣れてきたように感じます。はたらく環境の変化によって、社員の意識が変わる。私としては、DX化を進めたことで生まれたとても重要な成果だと思っています。

失敗をおそれない改革が、会社の規模を超えた競争力を生み出す。

小池産業 山口様

これまで取り組んできた改革のおかげで、在宅勤務や外出先でも会社にかかってくる電話が取れるようになり、はたらく場所に自由度が生まれたり、お客さまにとっても取り次ぎで待たされることがなくなったりとさまざまな効果がありました。最初は反対していた人も、今では「これ便利やね、家で子どもの面倒みながらでも仕事できるわ」なんて(笑)。育児のみならず、親の介護をしながらはたらく社員も当社では増えてきていますから、彼らが柔軟なはたらき方を選べることで転職や休職をせずに済むようになったのは本当に大きいメリットだと思います。

小池産業 小池様

ある意味、会社の規模による競争力が損なわれなくなったとも言えますよね。大企業であれば手厚く介護休職の制度を作れるところが、うちのような規模だと制度変更までは厳しい面もある。そこを、制度ではなく環境整備が解決に向けて後押ししてくれています。DXによる変革にチャレンジしていなければ、固定電話やオフィスに縛られたはたらき方のままだったでしょうし、時代に合わずに社員のエンゲージメントも下がっていたのではないかと思います。

KDDI まとめてオフィス 小林

小池産業様のベースには「環境を変えることで、行動を変えていく」という思想があるんだろうなと感じます。そして変える時には「失敗を恐れず大胆に挑戦する」。まさに行動指針のとおりです。これからの中小企業は、それくらいダイナミックにDXを進めることでグローバルな生き残りを図っていくものなのだなと、私も学ばせていただいています。

物件の紹介から、オフィス移転を一気通貫でサポート。

KDDI まとめてオフィス 三木

東京オフィスの移転も一大プロジェクトでしたね。事業拡大により社員数が増加し、旧オフィスが手狭になられたとお話をいただき、物件探しからお手伝いさせていただきました。

小池産業 山口様

私はそもそもKDDI まとめてオフィスさんがオフィス移転や改装まで手掛けておられることさえ驚きだったのに、まさか物件紹介までとは思ってもいませんでした。

KDDI まとめてオフィス 小林

実は私も物件紹介からやらせていただくのは今回が初めてでした。ですが、社内のネットワークを活用すれば物件のご紹介も可能でしたし、何よりせっかくなら一気通貫してお手伝いしたいと思ったものですから。

KDDI まとめてオフィス 三木

私たちは、お客さまがお困りのときに一番に声をかけていただける存在を目指しておりますので、今回も物件探しからご相談いただけて光栄でした。大阪本社のレイアウト変更が無事成功したことで、信頼いただけたことも大きかったのだと思っています。ただし、こちらは同じビル内で、業務を継続しながらのレイアウト変更。業務のお邪魔になってはいけませんから、什器や内装、ネットワーク回線をワンストップで承れる弊社の特長を活かして、最大効率のスケジュールを立て慎重に進めていきました。さらにはオフィスのフリーアドレス化や理想とするはたらき方の実現に向けたさまざまなご要望に、短期間で最大限お応えするため、オフィス専門のシステムエンジニアがバックヤードに控え、一貫して常時プロジェクトをサポートできるチーム体制で取り組みました。

小池産業 小池様

おかげさまで業務に支障もなく、さらには当初の想定よりもスケジュールを短縮することができました。ビルのオーナーから「丁寧な引っ越しでよかった」とお褒めの言葉をいただいたのも、これまでで初めてのことです。一方で、今回思い切ってフリーアドレス制にしたことで新たに見えてきた課題もあります。KDDI まとめてオフィスさんには、そうした課題解決も含めて今後もお力添えいただけたらと期待しています。

小池産業イメージ

KDDI まとめてオフィス 三木

通信を含めたオフィスのハード面だけでなく、ソフト面にあたるはたらき方のコンサルティングは私たちも今後力を入れていきたいポイントです。ぜひ考えさせていただき、一緒に新しい答えを導き出せたらと思っております。

「はたらく」を支え、持続的な成長を後押しするパートナーに。

小池産業 小池様

冒頭にも申し上げたとおり、私のビジョンは日本だけではなく、海外に通用する企業へと小池産業を育てあげていくことです。100年以上続いている会社ですから、どうしても成功体験や固定観念に囚われてしまうこともあります。しかし、はたらき方の見直しを少しずつ進めたことで、社員も変化への耐性が付き、頭を柔らかくして新しいアイデアを生み出す土壌が少しずつできてきました。「小池産業ってこんなこと考えていたんだ」「ここに相談すれば何かヒントがもらえるかも」と世の中をワクワクさせられるような事業を生み出し、海外へと飛び出していきたいですね。

KDDI まとめてオフィス 三木

KDDI設立の背景には国際電信電話(KDD)の存在があり、海外進出にまつわるナレッジも豊富です。小池産業様が海外進出される際は、KDDIグループをあげて支援できればと思います。各国に日本語の分かるスタッフが控えておりますので、個別の課題に応じて適切な拠点体制を組み上げていくことも可能ですよ。

小池産業 山口様

心強いですね。KDDI まとめてオフィスさんは本当に多様なプロフェッショナルがいらっしゃるんですが、みなさんどこかいい意味での隙があるというか、無駄な緊張感なくやり取りできる。それが、うちとうまく付き合えている理由なんじゃないかなと思います。提案内容もすっきりとまとまっている上に、毎回驚きがあって、期待以上。今では、提案をしていただくこと自体が楽しみになっています。

小池産業 小池様

私から一つお願いがあるとすれば、これだけ深い関係になっているので、逆に私たちにも厳しめのことを言っていただけた方が、よりよい仕事につながるのではないかということです。世界の競争はますます厳しくなっていきます。そこを勝ち抜き、企業としてスケールしていくためにも、信頼して本音を言い合える同志が社外にもいることはとても重要なこと。KDDI まとめてオフィスさんにとっても、もしかしたら失敗するかもしれない、というぎりぎりの挑戦的な提案をしてほしいですね。

KDDI まとめてオフィス 小林

はたらく環境の改善に終わりはありませんので、私たちからは常に「すこし先の未来」を見据えた提案をし続けたいと思っています。従来のオフィスベンダーとは異なり、ハードウェアの導入や保守に限らず、「どんなはたらく未来をつくるべきか」から柔軟に発想するのが私たちの強み。それを活かし、他社にはない面白いアイデアを考えたいですね。また小池産業様は「お客さまと一緒に」というスタンスでお仕事をされていますから、小池産業様のはたらき方が変わることで、その先のお客さまに気づきや変化を与えることもあるはずです。「お客さまの先のお客さまも幸せにすること」が私たちの大切にしていることですから、小池産業様を通して、そのお客さまのDX推進にも繋がっていくことが理想的ですね。

KDDI まとめてオフィス 三木

ここ数年ITイノベーションが急速に進み、通信、デバイス、クラウドなどが飛躍的に進化しました。これからの時代は、企業規模によらず、こうしたテクノロジーをいかにうまく使いこなせるかが、企業の成長を左右する要因になるのだと思います。小林が言うように、小池産業様がDXによって海外の市場でもプレゼンスを発揮することで、きっと他の中小企業への刺激にもなるでしょう。私たちはDXによって小池産業様の「はたらく」を支え、事業に貢献することで、その先にある日本の経済を明るくする。そんな大義をもって、今後ともお付き合いできればと思います。

はたらく未来を変えていく はたらく未来を変えていく
座談会の様子

「通勤時間の無駄をなくしたい」という想いから始まった、はたらく環境の見直し。

小池産業 小池様

小池産業は私の曽祖父が始めた会社で、もともとは薬の問屋でした。今では電池の材料・半導体・樹脂素材を3本柱とする化学品専門商社に成長し、単に「仕入れて売る」ではなく、お客さまと一緒になって「ビジネスを生み出す」ことで順調に事業を拡大しています。ただ、目下の課題は海外売上比率の向上です。国内市場は縮小傾向にあるため、国内だけを視野にビジネスをしていても将来的に競争力の低下は免れません。今後の海外進出の下地を作るべく、数年前からさまざまな改革を進めており、その一つがKDDI まとめてオフィスさんと進めている、はたらく環境の見直しでした。

小池産業 山口様

今日まで多岐にわたるサポートをしていただいた中で、きっかけとなったのは社用携帯電話のキャリア統合です。これまでは支店ごとに使っているキャリアがバラバラで、本社に至っては部署ごとにキャリアが違い、社員同士の通話にさえ電話代がかかっている状況でした。これを改善しようと、いくつかの会社に相談と見積をお願いしていたのですが、ふと「そもそもオフィスに固定電話って必要だろうか?」と思ったんです。調べていくと、FMCという便利なものがあったため、KDDI まとめてオフィスさんに問い合わせたら「うちの得意分野です!」とすぐにご提案を持ってきてくださいました。当社のような中小企業だと契約台数も少ないのに、営業さんがこんなに一生懸命になってくださって、大丈夫かなと思うほどでした。

※FMC:固定電話と携帯電話の融合を意味する「Fixed-Mobile Convergence」の略称。家や外からでも内線電話を利用できるため、会社にかかってきた電話の携帯への内線転送や、在宅勤務同士での携帯やスマートフォンを使った内線通話が可能になる。

KDDI まとめてオフィス 小林

ご相談をいただいた2018年当時はまだ「企業の固定電話はあって当然」という考え方が主流で、お客さまからFMCをご要望いただくことは稀でした。非常に先進的なお考えをお持ちだなと驚いておりました。

小池産業 小池様

「お客さまから会社に電話がくるから出社しなきゃ」という状況をなくしたかったんですよ。というのも、私は常々、通勤時間の長さによって日本の競争力がかなり失われているんじゃないかと思っていたんです。立っているだけの通勤に一時間使うくらいなら、直接お客さまのところに行った方が効率がいいですよね。「通勤時間の無駄をなくしたい」。はたらく環境を変える上で、それが私の考えのベースとしてあり、山口にもコロナ禍の前からずっと「会社に来なくていい状況をつくってくれ」と頼んでいました。コロナ禍になって出社することが当たり前ではなくなり、私の思い描いていたことが予期せぬ形で進みましたが、完全リモートワークにスムーズに移行できたのはFMCがあったからこそですね。

KDDI まとめてオフィス 三木

私はDXやデジタル化にあたって必須となるのは、トップダウンの改革の意思だと思っています。小池社長からお話しいただいたように、何より重要なのは課題に対して本気でメスを入れていこうとする姿勢です。考えてはいるものの、実際に取り組みをおこしている企業は、大企業であっても多くありません。その点、小池社長や山口さんは最初から強い意思を持たれており、それがDXによる変化が生まれている何よりの理由だと感じます。

座談会の様子

一歩一歩の変化が、社員のはたらく意識も変えている。

KDDI まとめてオフィス 小林

FMC導入の次にご依頼いただいた大阪オフィスのレイアウト変更の際には、窓口となってくださったご担当者の方から積極的にご意見をいただきながら、チームとしてプロジェクトを完遂することができました。ネットワークの設計一つとっても、私たちに全てをお任せになるのではなく、プロである私たちが刺激を受けるほどレベルの高い意見を出してくださいました。その背景には、小池社長と山口さんの頭の中に、社内のネットワーク構築の先にどんな「はたらく環境」を実現したいかのビジョンがはっきりとあったからだと感じています。

小池産業 山口様

ビジョンという意味では、最初にご提案をいただいた時点ですでにKDDI まとめてオフィスさん側には、「理想のオフィスネットワークの最終系」が見えていたのではないかと思います。これまで蓄積した膨大な事例をお持ちですからね。ただ、もし最初からその最終系を「唯一絶対の正解」としてご提案いただいていたら、うちのような規模では実現できないと腰がひけてしまっていたと思います。ところが、KDDI まとめてオフィスさんは提案をうまく分解し、私たちに寄り添った形で小分けにして持ってきてくださるんです。それを一歩一歩進めていったら、結果的にDXが進んでいる。現場も徐々に変化に慣れていくことができる。この点が、他社とは違う点ですし、私たちの社内でスムーズに改革が進んでいる成功要因として挙げられると思います。

小池産業 小池様

加えて、私たちが「こうしたい!」「こうした方がいいだろう!」と思っても、やはりプロからすれば「それは失敗した先例がある」などの情報をたくさんお持ちです。それを踏まえ、基本は私たちの意向を取り入れつつも、却下すべきところはしっかり却下し、よい変化になるようコントロールしてくれたのが非常にありがたかったです。社員の生産性を上げ、競争力のある企業を目指すためには、やはり大きな改革が必要です。しかし、だからといって一気に変化を進めては、社員にも戸惑いが生まれてしまいます。以前は私が何かを変えると言ったら凄まじい抵抗を受けていましたが、つくりたい未来から逆算したご提案のおかげで、今では社員も変化自体に慣れてきたように感じます。はたらく環境の変化によって、社員の意識が変わる。私としては、DX化を進めたことで生まれたとても重要な成果だと思っています。

座談会の様子

失敗をおそれない改革が、会社の規模を超えた競争力を生み出す。

小池産業 山口様

これまで取り組んできた改革のおかげで、在宅勤務や外出先でも会社にかかってくる電話が取れるようになり、はたらく場所に自由度が生まれたり、お客さまにとっても取り次ぎで待たされることがなくなったりとさまざまな効果がありました。最初は反対していた人も、今では「これ便利やね、家で子どもの面倒みながらでも仕事できるわ」なんて(笑)。育児のみならず、親の介護をしながらはたらく社員も当社では増えてきていますから、彼らが柔軟なはたらき方を選べることで転職や休職をせずに済むようになったのは本当に大きいメリットだと思います。

小池産業 小池様

ある意味、会社の規模による競争力が損なわれなくなったとも言えますよね。大企業であれば手厚く介護休職の制度を作れるところが、うちのような規模だと制度変更までは厳しい面もある。そこを、制度ではなく環境整備が解決に向けて後押ししてくれています。DXによる変革にチャレンジしていなければ、固定電話やオフィスに縛られたはたらき方のままだったでしょうし、時代に合わずに社員のエンゲージメントも下がっていたのではないかと思います。

KDDI まとめてオフィス 小林

小池産業様のベースには「環境を変えることで、行動を変えていく」という思想があるんだろうなと感じます。そして変える時には「失敗を恐れず大胆に挑戦する」。まさに行動指針のとおりです。これからの中小企業は、それくらいダイナミックにDXを進めることでグローバルな生き残りを図っていくものなのだなと、私も学ばせていただいています。

座談会の様子

物件の紹介から、オフィス移転を一気通貫でサポート。

KDDI まとめてオフィス 三木

東京オフィスの移転も一大プロジェクトでしたね。事業拡大により社員数が増加し、旧オフィスが手狭になられたとお話をいただき、物件探しからお手伝いさせていただきました。

小池産業 山口様

私はそもそもKDDI まとめてオフィスさんがオフィス移転や改装まで手掛けておられることさえ驚きだったのに、まさか物件紹介までとは思ってもいませんでした。

KDDI まとめてオフィス 小林

実は私も物件紹介からやらせていただくのは今回が初めてでした。ですが、社内のネットワークを活用すれば物件のご紹介も可能でしたし、何よりせっかくなら一気通貫してお手伝いしたいと思ったものですから。

KDDI まとめてオフィス 三木

私たちは、お客さまがお困りのときに一番に声をかけていただける存在を目指しておりますので、今回も物件探しからご相談いただけて光栄でした。大阪本社のレイアウト変更が無事成功したことで、信頼いただけたことも大きかったのだと思っています。ただし、こちらは同じビル内で、業務を継続しながらのレイアウト変更。業務のお邪魔になってはいけませんから、什器や内装、ネットワーク回線をワンストップで承れる弊社の特長を活かして、最大効率のスケジュールを立て慎重に進めていきました。さらにはオフィスのフリーアドレス化や理想とするはたらき方の実現に向けたさまざまなご要望に、短期間で最大限お応えするため、オフィス専門のシステムエンジニアがバックヤードに控え、一貫して常時プロジェクトをサポートできるチーム体制で取り組みました。

小池産業 小池様

おかげさまで業務に支障もなく、さらには当初の想定よりもスケジュールを短縮することができました。ビルのオーナーから「丁寧な引っ越しでよかった」とお褒めの言葉をいただいたのも、これまでで初めてのことです。一方で、今回思い切ってフリーアドレス制にしたことで新たに見えてきた課題もあります。KDDI まとめてオフィスさんには、そうした課題解決も含めて今後もお力添えいただけたらと期待しています。

小池産業イメージ

KDDI まとめてオフィス 三木

通信を含めたオフィスのハード面だけでなく、ソフト面にあたるはたらき方のコンサルティングは私たちも今後力を入れていきたいポイントです。ぜひ考えさせていただき、一緒に新しい答えを導き出せたらと思っております。

座談会の様子

「はたらく」を支え、持続的な成長を後押しするパートナーに。

小池産業 小池様

冒頭にも申し上げたとおり、私のビジョンは日本だけではなく、海外に通用する企業へと小池産業を育てあげていくことです。100年以上続いている会社ですから、どうしても成功体験や固定観念に囚われてしまうこともあります。しかし、はたらき方の見直しを少しずつ進めたことで、社員も変化への耐性が付き、頭を柔らかくして新しいアイデアを生み出す土壌が少しずつできてきました。「小池産業ってこんなこと考えていたんだ」「ここに相談すれば何かヒントがもらえるかも」と世の中をワクワクさせられるような事業を生み出し、海外へと飛び出していきたいですね。

KDDI まとめてオフィス 三木

KDDI設立の背景には国際電信電話(KDD)の存在があり、海外進出にまつわるナレッジも豊富です。小池産業様が海外進出される際は、KDDIグループをあげて支援できればと思います。各国に日本語の分かるスタッフが控えておりますので、個別の課題に応じて適切な拠点体制を組み上げていくことも可能ですよ。

小池産業 山口様

心強いですね。KDDI まとめてオフィスさんは本当に多様なプロフェッショナルがいらっしゃるんですが、みなさんどこかいい意味での隙があるというか、無駄な緊張感なくやり取りできる。それが、うちとうまく付き合えている理由なんじゃないかなと思います。提案内容もすっきりとまとまっている上に、毎回驚きがあって、期待以上。今では、提案をしていただくこと自体が楽しみになっています。

小池産業 小池様

私から一つお願いがあるとすれば、これだけ深い関係になっているので、逆に私たちにも厳しめのことを言っていただけた方が、よりよい仕事につながるのではないかということです。世界の競争はますます厳しくなっていきます。そこを勝ち抜き、企業としてスケールしていくためにも、信頼して本音を言い合える同志が社外にもいることはとても重要なこと。KDDI まとめてオフィスさんにとっても、もしかしたら失敗するかもしれない、というぎりぎりの挑戦的な提案をしてほしいですね。

KDDI まとめてオフィス 小林

はたらく環境の改善に終わりはありませんので、私たちからは常に「すこし先の未来」を見据えた提案をし続けたいと思っています。従来のオフィスベンダーとは異なり、ハードウェアの導入や保守に限らず、「どんなはたらく未来をつくるべきか」から柔軟に発想するのが私たちの強み。それを活かし、他社にはない面白いアイデアを考えたいですね。また小池産業様は「お客さまと一緒に」というスタンスでお仕事をされていますから、小池産業様のはたらき方が変わることで、その先のお客さまに気づきや変化を与えることもあるはずです。「お客さまの先のお客さまも幸せにすること」が私たちの大切にしていることですから、小池産業様を通して、そのお客さまのDX推進にも繋がっていくことが理想的ですね。

KDDI まとめてオフィス 三木

ここ数年ITイノベーションが急速に進み、通信、デバイス、クラウドなどが飛躍的に進化しました。これからの時代は、企業規模によらず、こうしたテクノロジーをいかにうまく使いこなせるかが、企業の成長を左右する要因になるのだと思います。小林が言うように、小池産業様がDXによって海外の市場でもプレゼンスを発揮することで、きっと他の中小企業への刺激にもなるでしょう。私たちはDXによって小池産業様の「はたらく」を支え、事業に貢献することで、その先にある日本の経済を明るくする。そんな大義をもって、今後ともお付き合いできればと思います。

座談会の様子