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マネジメントとは?リーダーシップとの違いや求められるスキル、業務内容などを解説

マネジメントとは?リーダーシップとの違いや求められるスキル、業務内容などを解説

2022年10月28日掲載(2023年11月01日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

マネジメント

マネジメントとは、組織の目標を達成するために行う組織運営のことです。マネジメントにはさまざまなスキルが必要になります。この記事では、マネジメントにおいて必要とされるスキルや役割などを知りたい人に、マネジメントとは何なのかを解説します。あわせて、マネジメントの業務内容や種類なども解説するため、ぜひ参考にしてください。

目次

マネジメントとは

マネジメントとは、本来は「経営」や「管理」という意味を持つ英語です。企業では、組織運営や経営管理などの意味でマネジメントという言葉が使われています。具体的には、組織として成果を上げるために人的資源や物的資源、資金などを活用して、目標達成を目指すために必要な能力をマネジメントと呼んでいます。

ドラッカーが説く「マネジメント」の概念や定義

一般的にマネジメントとして広く浸透している定義は、ピーター・ファーディナンド・ドラッカーによって提唱された概念です。ドラッカーは経営学者として知名度が高く、「マネジメントの父」とも称されています。ドラッカーは、マネジメントとマネージャーを以下のように定義しています。

・マネジメント:組織に成果を上げさせるための道具や機能、機関のこと
・マネージャー:組織の成果に責任を持つ人

マネージャーは、成果についての責任が発生するため、目標を達成させるためのマネジメント力が求められます。

マネジメントとリーダーシップの違い

マネジメントとリーダーシップを混同している人も少なくありません。マネジメントとは、目標を設定してその目標を達成するために必要な組織運営をすることを指します。一方、リーダーシップとは組織が目指すべき方向性や目標などを指し示すことです。

簡単にいえば、企業としての方針や目標を示すことがリーダーシップで、立てた目標を達成するための具体的な内容を考え、実施していくことがマネジメントとなります。

マネージャーとリーダーの違い

マネージャーとリーダーは、組織における役割が違います。マネージャーは、組織として成果を上げるために必要な内容を考え、組織づくりや部下の育成、評価測定などのマネジメントを行うという役割です。たとえば、ホテルの支配人や企業の管理職などをイメージすると分かりやすいでしょう。

対して、リーダーは強いリーダーシップを発揮し、企業として目指すべき道や方向性、目標などを指し示すことが大きな役割です。歴史上の人物でいえばナポレオンや坂本龍馬などの、求心力やカリスマ性を活かして周囲を引っ張り、大きな革命を起こした人物がリーダーにあたります。

マネジメントの必要性

マネジメントは企業の持続的な発展において重要です。マネジメントの大きな役割は、企業としての業績向上や目標達成に向けた管理を行うことですが、それだけではありません。マネジメントを通して「社会貢献」することも、組織としての重要な責任です。社会から求められる需要や役割に応えることで成果を上げ、社会貢献につなげていくことがマネジメントの役割です。

マネジメントの役割

マネジメントの役割は大きく分けて三つあります。

1.組織として行うべき使命を達成する
組織としての目的や使命を把握し、適切なマネジメントを行うことで目標達成に導いたり、成果を上げたりすることです。

2.組織で働く人達を活かす
組織で働く人々のスキルや特性を業務に活かし、成果を上げさせます。それぞれに合った適切な場を提供することで、自己実現を目指せるようにマネジメントを行います。

3.社会で求められるものに対し社会貢献する
客だけではなく社会から求められるニーズに応えます。企業として掲げた目標を達成することで、社会貢献へつながるようにします。

マネジメントの目的

マネジメントの目的は、リーダーが示した組織として目指す姿や方向性などを把握して、その方向性に従った目標設定を行い、実現させるために必要な組織運営をしていくことです。マネジメントは、人・モノ・情報・資金などの経営資源を効果的に活用して、組織を持続的に発展させていくことが大きな目的となります。

マネジメントの具体的な業務内容

マネジメントにはどのような業務があるのでしょうか。ここでは、マネジメントの具体的な業務内容について解説します。

目標の設定

マネジメントを行うには、初めに目標とゴールを明確に示すことが重要です。リーダーが示した方針をもとに、具体的な目標とゴールを設定しましょう。

目標とゴールを設定したあとは、目標を実現するために必要なことを決定します。この際、組織としての目標設定だけではなく、従業員それぞれに合った目標を設定することも大切です。部下ごとに育成目標を設定して、それぞれの適性に合った仕事を割り振り、実力を発揮できる場を提供しましょう。

評価やフィードバック

マネージャーの重要な業務として、評価やフィードバックが挙げられます。従業員を評価するための明確な基準を設けなければいけません。基準が曖昧だと不満が出やすく、モチベーションの低下につながる可能性もあります。

一方的に評価するのではなく、部下と一緒に仕事の内容や進捗状況、業績などを振り返って、目標への到達度を確認しましょう。この際、業務についてのフィードバックを行い、課題や問題点が理解できるようにすることも重要です。

動機付け

動機付けとは、モチベーションを維持することです。部下のモチベーションの維持を図ることもマネージャーの重要な業務内容の一つです。

適切な業務の割り振りや、納得できる評価・報酬、昇進や昇格なども重要ですが、モチベーションが維持できる環境づくりも大切です。部下が自分で考えて行動できる組織づくりや、目標達成に向けて意欲的に働けるような環境づくり行っていきましょう。双方向のコミュニケーションを図って動機付けを行うことで、よりチームがまとまりやすくなります。

人材育成

人材育成もマネージャーの重要な業務です。従業員が自らの能力や強みを発揮し、活き活きと働けるようにサポートしましょう。

部下の育成は業務を教えるだけではありません。部下の仕事内容をしっかりと把握し、困りごとや課題などをともに解決していくといった精神的なサポートも重要です。部下とのコミュニケーションを密に取ったり、意欲を高めたりするような指導、働きかけを意識しましょう。

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階層別マネジメントの種類

マネジメントは階層ごとに種類が分けられます。ここでは、それぞれのマネジメントについて詳しく解説します。

トップマネジメント

トップマネジメントとは、組織の最高経営者層のことで、会長や社長などで構成された取締役会や執行役員などの組織を取り仕切るメンバーなどが含まれます。トップマネジメントは、経営に関する意思決定を行う役割があります。組織の根幹となるような方針や経営計画などを決定し、最終責任を担う立場となるため、強いリーダーシップが求められます。

ミドルマネジメント

ミドルマネジメントとは、経営に関する意思決定を行う「トップマネジメント」と、現場の管理を行う「ローアーマネジメント」の間に位置しています。支店長や本部長、課長やマネージャーなど中間管理職が含まれており、一般的には管理職と呼ばれるケースが多いでしょう。経営陣と現場の従業員の橋渡しを行う重要なポジションです。

ローアーマネジメント

ローアーマネジメントは、ミドルマネジメントからの指示や方針などを現場に落としこむ役割を担う層です。主任や現場リーダー、チーフなどの、直接現場の従業員に対して指揮・管理する立場にあたるため、監督者層ともいわれています。ローアーマネジメントは、経営戦略や運営方針などを現場の業務に反映させて、組織としてのビジョンや目標の実現を目指すという役割です。

マネジメントにおいて必要なスキル

マネジメントにおいて、どのようなスキルが必要とされるのでしょうか。ここでは、マネジメントで必要なスキルについて解説します。

意思決定スキル

マネージャーは、重要な場面で判断や決断を迫られることも多くあります。多くの場合、意見がすぐに全会一致でまとまることは少なく、意見の対立などが起こりますが、そのなかで自分の軸をしっかり持ちつつ、客観的な判断材料も踏まえながら意思決定しなければいけません。

意思決定のスピードを上げるには、迅速なやり取りが必要になるケースも多いでしょう。そのため、コミュニケーション手段として、メールや電話だけでなく、テキストチャットツールなど複数の連絡手段を用意し、シーンに応じて使い分けるスキルも必要です。

コミュニケーションスキル

組織の目標を達成するには、メンバー同士の協力が必要不可欠です。目標を伝えるだけではなく、達成のために必要なことを部下に伝えて理解してもらうには、コミュニケーションスキルが必須だといえます。また、部下の意見や現場の課題などに耳を傾けて、双方向のコミュニケーションをとることも重要です。

テレワークやハイブリットワークなどの普及により、コミュニケーションが取りにくくなっていますが、Web会議ツールなどを使い遠隔でも部下とコミュニケーションが取れる環境を構築しましょう。

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管理スキル

管理スキルでは、大きく分けて三つのスキルが必要だといわれています。

・組織の目標達成に向けて、組織を適切に機能させる

・生産性を向上させるために、適切な組織構成や業務振り分けができる

・仕事の基準を高めて、組織全体の業務の質を向上させる

日々の勤怠管理も忘れず行いましょう。効率的にマネジメントをするためには、勤怠管理システムの導入を検討するものよいでしょう。外出や打ち合わせが多く部下の勤務状況を把握しづらいという方も、勤怠システムを導入すれば、スマホやPCを介して隙間時間に確認や承認作業が実行できます。マネジメント負担軽減になるほか、業務効率化にもつながります。

分析スキル

組織の目標を達成するには、経験や勘だけに頼ったのではいけません。さまざまなデータを分析し、客観的な情報も踏まえながら戦略を立てていくことが求められるため、分析スキルも必要です。ビジネス市場は日々変化しているため、マネージャーは素早い対応が求められます。客観的視点から分析して、組織の目標との関わりや重要性などを評価し、優先順位をつけましょう。

マネジメント層の従業員同士が一緒に分析や調査などをする場合、もしくは部下の作業を監督する場合、一つのドキュメントファイルを同時に編集・集計・分析できれば、常に最新のデータを確認でき、時間の短縮にもつながります。

まとめ

マネジメントとは、組織としての目標を達成するための組織運営です。マネジメントは、意思決定スキルやコミュニケーションスキル、管理スキルや分析スキルといった、さまざまなスキルが求められます。また、これらのマネジメントをより円滑に効率的に実施するためには、ツールの活用が欠かせません。受け皿となるスマホ・PCなどのデバイスや、オンラインから遠隔でも部下の管理が行える通信環境を整えることが、マネジメント成功のカギとなります。

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