「Starlink Business」で守る、
池ヶ原湿原の安全と豊かな自然。
- 飛騨市
- 業種:官公庁・公務・公益法人
- 従業員規模:301名~500名
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地域:岐阜県
- 導入サービス:Starlink Business
2025年10月23日
岐阜県の最北部に位置し、3,000mを超える飛騨山脈の山々に囲まれた飛騨市様。四季折々の豊かな自然環境に恵まれる一方で、人口減少が課題となっていたことから、『飛騨市ファンクラブ』や地域の人々と体験でつながる『ヒダスケ!』などによる地域活性化の取組を推進。全国から多くの人々を集める関係人口事業の好事例として高く評価されている。また、2019年にはKDDIと地域活性化を目的とした連携協定を締結し、ICTを活用して地域課題を解決する取組をスタート。その一環として、県立自然公園内にある池ヶ原湿原に「Starlink Business」を導入。緊急時の連絡手段を確保するとともに、湿原管理業務の効率化に役立てている。
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導入の狙い
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池ヶ原湿原における通信・通話環境の改善 |
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導入サービス
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Starlink Business |
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導入の効果
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万が一に備えた緊急連絡体制の確保、湿原管理業務の効率化、安全性の向上 |
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万が一に備えて、信頼性の高い緊急連絡手段が必要だった
飛騨市様は、標高約1,000mの高地に広がる約5haの池ヶ原湿原の環境を守るとともに、湿原の春を彩るミズバショウなどを多くの人に楽しんでもらうための施設整備を行っていた。
しかし、現地は携帯電話の電波が届かず、2年前に導入した無線設備も通信が途切れてしまうことがあり、緊急時の連絡手段に不安を抱えていた。土田様は「これまで大きな事故やけがなど、緊急通報が必要な事態になったことはありませんが、春は多くの観光客が訪れるため、万が一に備えた通信手段の確保が必要だと感じていました。そこで協定を結んでいるKDDIに相談したところ、提案されたのが「Starlink Business」でした。早速、現地でテストしたところ、問題なく通信ができ、池ヶ原湿原の管理を委託している池ヶ原湿原自然保護センターの皆さんにも大変好評だったことから導入を決定しました」と経緯を説明する。
コミュニケーションがとりやすくなり、日常業務も効率化
「Starlink Business」のアンテナは、池ヶ原湿原の管理棟に設置。電気が来ていないためポータブルバッテリーを用意するとともに、夜間は野生鳥獣による被害を防ぐため屋内に収納している。土田様は「懸案だった緊急時の連絡体制が確保できて安心しました。我々も、市役所の事務所に設置した無線機の近くにいなくても、スマートフォンで現地からの連絡を受けられるようになり大変便利です。土日祝日の宿日直を廃止したため、週末は無線を受けられないという課題もあったのですが、その心配もなくなりました」と効果を説明する。
また、「Starlink Business」は、日常業務の効率化にも大きく貢献している。池ヶ原湿原の管理を担当している岩佐様は「鳥獣の侵入を防ぐ防護柵が損傷していたり、トイレが故障した際には、山を下りて状況を説明し、土田さんに湿原まで確認に来てもらうなど、手間と時間がかかっていました。今ではスマートフォンで写真を撮影して送信することで、素早く正確に状況を伝えられ、すぐに修理ができるようになりました。気軽にコミュニケーションがとれるようになったので、いろいろなことを相談しながら湿原管理ができるようになったと思います」と話す。
観光資源の整備と、自然を守る活動にStarlinkが貢献している
さらに、観光客への案内にも「Starlink Business」が役立っている。土田様は、「池ヶ原湿原は、林道を10kmほど上った場所にあり、インターネットがつながらないため観光客に道を聞かれても説明に苦労していましたが、スマートフォンの地図アプリが使えるようになり、容易に案内できるようになりました。また、管理作業を担う池ヶ原湿原自然保護センターは、湿原の調査研究も行っており、『Starlink Business』を介してインターネットで情報を調べることで、植物の種の推測などに役立てています」と言う。
また、変わりやすい山の天気をアプリでリアルタイムに調べられるようになったほか、管理作業のために長時間湿原にいるスタッフが、家族などへの連絡ができるようになるなど、現場での業務環境の改善にもつながっている。土田様は「実際に使ってみてStarlinkの利便性を実感できたことから、市内の他の湿原でも導入を検討しています」と話す。美しい湿原を安心して楽しめる環境整備と、自然保護活動を支えるインフラとして「Starlink Business」への期待が高まっている。
飛騨市様の「Starlink Business」活用概要
お客さまプロフィール
社名:飛騨市
所在地:岐阜県飛騨市古川町本町2番22号
人口:21,388人(2025年9月1日)
職員数:行政職 334名(2025年4月1日現在)
飛騨市は、2004年に古川町、河合村、宮川村、神岡町の2町2村が合併して誕生。地域活性化の一環として、飛騨市の人の困りごとや、やってみたいことを手伝う『ヒダスケ!』の取組は、『令和4年度 まちづくりアワード〈実績部門〉国土交通大臣賞』や『第9回グッドライフアワード(自治体部門)環境大臣賞』などを受賞。全国から多くの関係人口を呼び込むことに成功している。
ご担当者さま

飛騨市役所 宮川振興事務所
地域振興課 産業振興係長
土田 憲司様

池ヶ原湿原自然保護センター 所長
岩佐 勝美様
弊社担当者からのメッセージ

小原 裕貴 (左)/水野 裕次 (右)
KDDI まとめてオフィス株式会社
営業推進統括本部 地域共創営業部 営業3G (左)
中部統括本部 中部支社 法人営業2部 (右)
私も現地確認のため池ケ原湿原へ伺い、電波が届かない厳しい状況を自ら体験いたしました。その一方で、北側の方角は良好に拓けていることから「Starlink Business」が、池ケ原湿原の通信問題を解決する唯一の手段となると確信しました。
飛騨市様の「地域の活性化、情報発信」にかける強い熱意にお応えできたことを、光栄に存じます。今後も、この導入事例を礎として、「つながらない」場所を「つなぐ」技術とサービスをもってお客さまの課題解決と持続可能な発展に貢献してまいります。
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