なぜスマホの回線が4Gから3Gになるの?原因と対策を解説!
5G(第5世代移動通信システム)の普及に伴い、スマートフォン(スマホ)の通信速度は年々速くなってきています。また、4G(第4世代移動通信システム)で接続している人も多いでしょう。動画視聴やアプリケーションの使用など、4Gも日常生活においては支障なく使える回線です。
しかし3G(第3世代移動通信システム)になると、通信速度が遅くなり、ネット接続や動画視聴をするにあたっては、かなりストレスがかかるでしょう。
普段は4Gを利用しているものの、急に3Gに接続されてしまうケースに遭遇したことがある方も多いのではないでしょうか。当記事では、なぜ急に4G接続から3G接続になってしまうのか、その原因や解決策について分かりやすく紹介します。
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1. そもそも3G・4G(LTE)・5Gとは?
3G・4G・5Gとは、通信速度を表す言葉として知られていますが、正しくは移動通信システムのことを指します。それぞれの特徴は以下のとおりです。
3G |
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4G |
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5G |
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出典:総務省「令和2年版 情報通信白書|移動通信システムの進化とその影響」
出典:総務省「令和2年版 情報通信白書|第5世代移動通信システム」
2. 4Gが3Gになる原因4つ
4Gを使っている際に、状況によっては不意に3Gになってしまうことがあるでしょう。3Gになると、インターネット接続が急激に遅くなるので困るケースがほとんどです。
以下では、なぜ急に3Gになってしまうのか、原因と対処法についてご紹介します。
2-1. 電波の届きにくいところにいる
4G回線は基本的に全国のエリアを網羅しています。しかし、それでも山間部や海上、地下、トンネルの中などは、4Gの電波が届かない、もしくはつながりにくいケースがあります。特に基地局が近くにない場所(孤島や山奥、田舎など)は、電波が届きにくい傾向です。
たとえば、高層階では最寄りの基地局の電波が届きにくいケースがあります。これは、基地局の電波が基本的に下方向に出ているためです。高所かつ遠くからの電波は届きやすいものの、基地局との距離は離れていることから、通信が切れるケースがあります。
また、地下鉄の電車走行中に電波が届かなくなることもあるでしょう。しかし、屋外を走行中の電車に乗っていても、4Gがつながりにくいケースに遭遇したことがある方も多いのではないでしょうか。電車は屋外でもさまざまな方向から電波を受けながら走っています。電車が走っていると、近くの建物やその場の地形なども常に変化するため、電車の中では安定した電波が届きにくい傾向です。
4Gがつながらないと、4Gから3Gへ自動的に回線が切り替わる設定になっていることが多いです。
2-2. 3Gに接続するよう設定している
スマホによっては、常時3Gに接続する設定となってしまっている場合があります。この場合は、いくら電波がよい場所に行っても、4Gや5Gには接続できません。
スマホの設定メニューなどから、接続設定を確認し、4Gや5Gに接続する設定に変更する必要があります。
2-3. スマホの調子が悪いもしくは故障している
スマホの調子が悪いことが原因で、4Gに接続できず、3Gに接続されてしまうことがあります。一時的に調子が悪い場合は、スマホを再起動することで解消できる可能性があるので、まずはスマホの再起動を実施してみましょう。
もし、再起動で解決することができなかった場合は、故障の恐れがあります。契約中の携帯電話会社に問い合わせを行い、必要に応じて修理しましょう。
ここで1つ注意点があります。調子が悪いので端末の再起動をしようと電源を落としたところ、そのまま二度と電源が入らないというケースがあります。電源が入らなくなると、端末内のデータを復旧できない可能性があるため、不安な方は事前にデータのバックアップをとることをおすすめします。
2-4. 携帯会社で通信障害が発生している
携帯電話会社の回線の通信障害が原因で、4Gや5Gの接続ができない場合もあります。通信障害の情報は、各キャリアの公式サイトや障害情報に関するページで確認できます。
また、契約中の携帯電話会社の通信障害が起きている場合は、同じ携帯電話会社を使用している方も接続できていない可能性が高いです。パソコン(PC)など、別の通信回線を利用している場合は、SNSやインターネット検索などで「携帯電話会社+通信障害」などと検索して確認すると、周りの人の状況を掴めるでしょう。
通信障害が発生している場合、自分で解決することは基本的に不可能です。携帯電話会社が各種障害から復旧させるのを待ちましょう。
また、業務用に支給しているデバイスが通信障害で利用できないとなると、ビジネスへの影響がでるため、これに備えて副回線サービスや、衛星電話回線の用意など、BCP対策を講じておくことをおすすめします。
3. 3Gを4Gに戻すための対策法4つ
最後に、3G回線になってしまった場合に、どのようにすれば4G回線に戻せるのかについて詳しく説明します。
基本的な対処を行っても3Gから戻らない場合や、電波がよいのに頻繁に3Gになる場合は、故障を疑ったほうがよいかもしれません。その際は、携帯電話会社に相談したり、機種の買い替えを検討したりしましょう。
3-1. 接続する回線を4Gに設定する
スマホの設定が、3Gに接続する設定になっている場合は、4Gに接続する設定に変更しましょう。お持ちのスマホから、下記の操作で変更できます。
・iPhoneの場合 |
---|
「設定」> |
・Androidスマホの場合 |
---|
「設定」> |
ただし、使っているスマホの機種やバージョンによっては、上記の設定方法と異なっている場合があるので、あくまで参考程度としてください。接続設定の方法が分からない場合は、各キャリアに問い合わせてみましょう。
直前まで4Gで使えていたのに、急に3Gになってしまった場合は、このケースはそこまでないかもしれません。しかし確認自体は簡単なので、一度チェックしてみるとよいでしょう。
3-2. 機内モードのオン・オフを数回繰り返す
機内モードにするとデータ通信が一度オフとなり、オンに戻すことで近くの基地局の中から自動的に接続を行ってくれます。
そのため、接続設定は4Gになっているものの、3Gに接続されてしまう場合は、スマホの機内モードのオン・オフを数回繰り返すことで、4Gの電波を受信しなおせるケースがあります。
3-3. スマホを再起動する
接続設定の変更や、機内モードのオン・オフを数回繰り返しても改善しない場合、スマホに一時的な不具合が発生している可能性が考えられます。再起動によって、何らかの不具合が解消され、4Gに接続しなおせることもあるので、一度試してみてください。
再起動をする際に不安であれば、先述したとおり事前にバックアップをとってから実行しましょう。
3-4. 4Gが届く場所に移動する
4Gが届かないエリアにいる場合、3Gに自動的に接続されるケースが多々あります。この場合は、4Gエリア内に自分が移動することで、自然と4G接続に戻るでしょう。
なお、auはすでに3Gの提供を終了しており、4G回線、5G回線のみの提供になるため、突然3G回線の通信速度に切り替わるということはありません。エリアは下記ページから確認できます。
まとめ
4Gや5Gを利用している際に急に3Gに接続されると、通信速度が非常に遅く感じられるでしょう。まずは、電波のよい場所に移動する・機内モードへ切り替え再度モバイル通信を有効にする・再起動してみる、といった対処を試みてください。それでも4Gや5Gに戻らない場合は故障やキャリアの通信障害の恐れもあるので、修理に出す、キャリアの障害情報を確認することも検討しましょう。
また、各キャリアでは3G回線の提供は終了に向かっており、特にビジネスで利用する業務用端末は今時点から4G・5G対応のスマホや携帯電話に切り替えすることをおすすめします。KDDI まとめてオフィスでは、法人向けのスマートフォン・携帯電話を多数取り扱っており、副回線サービスや、衛星電話サービスなどのBCP対策についてもワンストップでご提供しております。3G回線終了の機会にキャリアの切り替えを併せてご検討中なら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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