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ICTを活用した新しい授業のカタチ|学校法人福岡雙葉学園

教育・ICT

ICTを活用した新しい授業のカタチ|学校法人福岡雙葉学園

2020年09月23日

ICT教育は、どの様な形で学習に役立っているのでしょうか?
実際に、ICT導入を検討中の学校のお客さまから、学校でICTをどのように使えるのか分からないという質問を多く頂きます。KDDI まとめてオフィスがICT導入をご支援した学校法人福岡雙葉学園様に、実際の学校生活での活用方法を教えていただきました。

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撮影時期 2019年9月

目次

休校期間中の活用方法

新型コロナウィルスの影響で、いつも通りの登校が難しくなってしまった2020年春。子供たちの学びを止めないため、さまざまな取り組みをされてきました。その一部をご紹介します。

オンライン朝会

ビデオ会議ツール(Google Meet)を使い、画面越しに互いの顔を見ながら、ホームルームを実施。クラスを少人数のグループに分けて実施することで、先生からのお話だけでなく、生徒同士の会話も弾みました。生徒の状況を把握することが難しい状況でしたが、教室と同じ一体感を育むことで生徒のメンタルケアに役立ちました。

オンラインでの健康観察

オンラインアンケートツール(Google Forms)を使って健康状態についてのアンケートを配信し、各自がオンラインで回答。アンケートの作成・実施や回答の自動集計が簡単にできました。気になるコメントがあれば、先生から電話でフォロー。回答の取りまとめなど作業時間を短縮し、その時間を生徒のケアに充てるのは、ICTの有効な使い方といえそうです。

授業の動画配信

すべての授業を動画にして、動画配信サイト(YouTube)に公開。中学生は4コマ、高校生は5コマの時間割を定め、各授業の動画を撮影・編集して公開しました。動画の編集作業はとても大変だったそうですが、最終的に1,300本以上の動画授業が公開されています。

生配信授業も検討した結果、録画配信を選択されました。タブレット配布が済んでいない学年があることや、リアルタイム授業は家庭の通信環境によって授業中に音声が途切れるなどの弊害が出る可能性を考えてとのことです。
録画配信にした結果、生徒は分かるまで何度でも動画を見返すことができます。また、他の先生の授業を簡単に見ることができるため、先生同士での相互研鑽が進み、授業の質の向上が進む好循環が生まれました。

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福岡雙葉学園様では、外出自粛期間中に困っている他校の生徒の力になるべく、授業動画を一般公開されました。ぜひ、ご覧ください。
「YouTube校福岡雙葉中学校・高等学校」を視聴する
※外部サイトに移動します。

課題提出

動画授業の受講確認も兼ね、各授業で課題提出を課しました。
生徒:課題をノートに記入しタブレットなどのカメラで撮影、オンラインで提出します。
先生:生徒からの答案の添削指導や、個別の質問に回答をして生徒に返します。

休校期間中に、紙の課題の配布・回収・返却を日々行うことは困難です。福岡雙葉学園様では、授業支援アプリの「ロイロノート・スクール」を利用し、これを実現しました。

※ロイロノートとは?
「思考力」「プレゼン力」「英語4技能」を育てる 授業支援クラウドです。全国2,000校以上の学校へ導入されており、KDDI まとめてオフィスがICT化をご支援する学校でも多く利用されています。

職員会議のオンライン化

出勤/在宅の先生が混在するなかで、効率的な情報共有の必要性が高まりました。そこで、ビデオ会議ツールを職員会議に活用。従来、プリント配布や口頭説明のみであった伝達事項も、オンラインで情報を共有することで、最新情報の共有が簡単にできるようになりました。

登校再開後の活用方法

登校再開後はオンライン授業の頻度は減りましたが、培った経験を活かして今まで以上にICTの活用が盛んになりました。効率的な学習を目指して、新たな授業にチャレンジされています。

予習動画で演習時間確保

授業動画を事前配信して家庭で予習し、学校では問題を解く演習中心にすることも。これにより、生徒の理解レベルに合わせた解説をより丁寧にすることができます。結果、学力向上と、授業のスピードアップによる休校期間の学習の遅れの取り戻しにも役立ちました。

理科の実験のレポート提出

例えば3人一組で理科の実験をする場合、一人が実験の様子をタブレットで撮影。動画をグループで共有して、帰宅後に各自が3分の動画に編集して提出。生徒自身が動画を編集することで、実験のポイントの理解が進むという学習効果が得られます。動画に親しんだ世代ゆえ、動画編集に力が入り、紙のレポート以上に楽しんで取り組むようです。

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総合学習での動画発表

従来の発表形式に、「動画にまとめて発表」という新たな選択肢を追加。生徒たちに、どうしたら伝わりやすいか?という新しい目線が芽生えました。分かりやすく伝えるために、まずは自分がしっかり理解するようになり、伝えるための工夫にも楽しんで取り組んでいます。

授業支援アプリの活用

休校期間中の課題提出に大活躍した「ロイロノート」は、登校再開後も活躍しています。

プリント配布

オンラインでの資料共有で、生徒はタブレットですぐに資料を確認可能。先生は、プリントの印刷・配布から解放され、授業効率も上がります。板書形式の授業で「この複雑な図形だけはオンライン共有」「生徒は必要なメモを書き込む」といった使い分けも可能です。

課題提出

提出されたノートの写真に、先生はデジタルペンを使ってタブレット上で添削・書き込みが簡単にできます。紙に比べて課題の回収・添削・返却の工数が大きく削減されます。

振返り

生徒は、提出した課題をタブレット上でいつでも簡単に見返すことができます。紙のプリントでは難しい「3週間前に返ってきたプリントをサッと見る」ことも簡単です。

休みの生徒に授業中継

さまざまな事情でどうしても登校できない生徒に向けて、授業をビデオ会議ツールで生中継。休憩時間も繋げており、学校にいるクラスメイトとおしゃべりもできます。先生が生徒たちに意義をしっかり伝え、生徒たちも理解して実現しました。

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日々の授業でのちょっとした活用

電子辞書としての利用やちょっとした調べものにもタブレットが活躍します。生徒はタブレットを文房具の一つとして使っています。

先生も、生徒たちの机を回りノートを見て、よい回答があればタブレットのカメラで撮影。電子黒板に即座に表示することで、生徒の素晴らしい回答を共有する機会を増やすことも可能に。

ICTをきっかけに教育のあり方を考える

取材にご協力いただいた甲斐先生は「ICTで何をするかでなく、ICTをきっかけに教育の在り方を考える」ことが重要であると強調されています。それが結果的に「動画で授業を事前配信できるメリットを活かした学習の効率化」「動画編集の課題を通じ理解や伝える力を育む」というICTの活用に繋がっています。

福岡雙葉学園様も、最初から完璧であったわけではなく、試行錯誤をしながら、よりよい授業を追求されているそうです。ICTの強みを生かしながら、学校・先生が目指す教育を実現していく姿が、非常に印象的でした。

さて、学校でのICTの活用方法の一端をイメージいただけましたでしょうか?

KDDI まとめてオフィスでは、全国の学校で、ICT活用をご支援してきました。どのように検討を進めたらよいか分からない、といったご相談も承っております。ぜひ、お気軽にご相談ください。


取材協力
学校法人福岡雙葉学園様
福岡市中央区御所ヶ谷7−1
https://www.fukuokafutaba.ed.jp/

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