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テレワークのVPN接続が遅い原因とは?速くするための対処法を紹介

テレワークのVPN接続が遅い原因とは?速くするための対処法を紹介

2020年12月09日掲載(2023年11月02日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

VPN接続のイメージ

テレワークで大いに活用されるVPNは通信速度が遅くなる場合があります。通信速度が遅いと当然ながら業務の効率が低下します。この記事では、テレワークにおける通信速度に悩んでいる企業に向けて、通信が遅くなる原因や対処法について解説します。適切に対処して通信速度を改善することで、テレワークの業務効率も向上させられるでしょう。

目次

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VPNがテレワークで活用されている理由

テレワークでは「仮想専用ネットワーク」とも呼ばれるVPN接続が活用されており、多くの企業が導入しています。ここは、VPNがテレワークで活用されている理由を3つ紹介します。

外部から社内のデータにアクセスできる

VPNで接続すれば、自宅やサテライトオフィスからも社内のデータやファイルにアクセスできます。在宅勤務をしている社員でも、VPNにつなぐことでオフィスにいるときと同じように業務を進められるのです。新型コロナウイルスのような有事や出張の際にも、通常通り効率的に作業できるのがVPNの大きなメリットだといえます。

通信の安全性が高い

VPNでは通信データが暗号化されるため、通常のネットワークよりも安全性が高いという特徴があります。新型コロナウイルスの影響でテレワークの普及が急速に進み、社外から会社のサーバーにアクセスする機会が格段に増えました。企業が以前にも増して安全な通信環境を整備しなければならなくなった結果、VPNのニーズがさらに高まっているのです。

拠点同士の情報共有に役立つ

VPNの導入は拠点同士のスムーズな情報共有にも役立ちます。VPNが登場する前は、専用線を使って拠点と拠点を物理的につなげる必要がありました。しかし、VPNならルーターさえ用意すれば複数の拠点を簡単につなげられます。高い安全性を保ちながら、拠点同士の情報共有や業務の標準化を図ることができるのです。

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テレワークのVPN接続が遅い原因

安全性が高いというメリットの一方で、VPNには通信が遅くなりやすいというデメリットがあります。通信が遅くなるには原因があり、その原因を知ることで問題解決にも近づけるでしょう。ここからは、テレワークでVPN接続が遅くなる主な原因を4つ紹介します。

インターネット回線の帯域不足

VPN接続が遅くなっているときは、そもそもインターネット回線の帯域が足りていない可能性があります。現在ではクラウドサービスが広く利用されるようになり、人々はネットワークにアクセスして各種のデータを管理しています。

従業員が日常的にクラウドサービスを使うことで回線を占めるトラフィックが増え、既存の帯域ではスムーズな通信が困難になっている場合があるのです。

Windows 10のアップデート

VPN接続が遅くなる原因として、次に考えられるのがWindows 10のアップデートです。Windows 10のアップデートではダウンロードするファイル容量が大きく、ネットワークに負担をかけます。オフィスのパソコンのアップデートが一斉に行われることでトラフィックが占領され、全体の通信速度が遅くなることがあるのです。

VPNサーバーの容量オーバー

VPNサーバーには、同時に接続できる容量の上限が設定されています。この許容量を超えて接続すると、通信速度が遅くなるのです。VPNでは複雑な暗号化処理を行っており、サーバーには大きな負荷がかかります。特に、暗号化のレベルが高いとそれだけサーバーにかかる負荷も大きくなるということは覚えておきましょう。

MTUの調整不備

VPN接続が遅くなる主な原因として、MTUの調整不備も挙げられます。MTUとは、1回の通信で転送できるデータ容量の最大値のことです。VPNルーターとデバイスでは、それぞれにMTUの数値が設定されています。このMTUのサイズが合っていないと、データの分割によって通常よりも転送に時間がかかります。その結果、VPNの通信速度が遅くなる場合があるのです。

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テレワークでVPNに接続できない原因

テレワークでは、そもそも自分のデバイスからVPNに接続できない場合もあります。VPNにつながらなければ仕事ができないので、早急に対策を講じる必要があるでしょう。ここでは、テレワークでVPNに接続できないときの主な原因を2つ紹介します。

VPNサーバーのダウン

テレワークでVPNに接続できないときは、VPNサーバーがダウンしている可能性があります。容量オーバーによってVPNに接続できなくなるケースもあるので、少し時間を空けてから再度接続を試みると良いでしょう。それでもつながらなければ、IT部門の担当者にサーバーの稼働状況を確認する必要があります。

パスワードの誤入力

VPNにまだ慣れていないときは、アクセスするためのパスワードのスペルを間違えているなど、初歩的なミスで接続できない場合もあるでしょう。サーバーダウンなどの可能性を考慮する前に、自分がミスをしていないかどうか慎重に確認することが重要です。スペルミスがなかったとしても、パスワードの有効期限が切れている可能性もあるので注意が必要です。

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テレワークでVPNの通信速度を速くする方法

通信速度は業務効率に直接的な影響を与えるため、通信が遅いと感じるときは早急に対処しなくてはなりません。ここからは、テレワークにおけるVPNの通信速度を速くする方法を3つ紹介します。

モデムやルーターを再起動する

モデムやルーターを長時間使用することで何らかの問題が生じ、通信速度が遅くなる場合があります。まずは再起動してみて、通信速度が改善するかどうかを確かめてみましょう。同様に、デバイスも再起動によってメモリ不足が解消し、通信速度が速くなることがあるので試してみてください。

MTUを調整する

先述のとおり、VPNルーターとデバイスのMTUのサイズが合っていないと通信速度が遅くなる可能性があります。MTUを調整していない場合は、まずVPNルーターとデバイスの設定値を合わせてみましょう。

速度の速いVPNサービスに切り替える

利用するVPNサービスの種類によっても通信速度は変わってきます。無料で使えるVPNサービスもありますが、有料のサービスのほうが性能は高いでしょう。有料でもサービスによって通信速度は異なるため、なるべく速いものに切り替えるのも効果的な方法です。

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まとめ

テレワークには安全性の高いVPNが便利です。しかし、ネット回線の帯域不足や、サーバー容量超過などの理由により、通信速度が遅くなる可能性があります。原因を理解し、自社のビジネスパフォーマンスを落とさずテレワーク環境を実現できるVPNを選択することが賢明です。

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