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改めて知りたいクラウドとSaaSの違いとは?PaaSやIaaS、企業の活用事例も紹介

改めて知りたいクラウドとSaaSの違いとは?PaaSやIaaS、企業の活用事例も紹介

2021年12月01日掲載(2023年11月01日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

SaaSとIaaSとPaaSの解説

昨今、クラウドやSaaSという言葉を耳にする機会が多くなりました。しかし、言葉の意味を知らない人や聞いたことがあるだけという人がまだまだ多いのではないでしょうか。この記事では、そのような企業の担当者に向けて、クラウドやSaaSの言葉の意味から違いを解説します。社内でクラウド、SaaSの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

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クラウドとは

クラウドはクラウドコンピューティングの略称です。従来のアプリケーションやデータをコンピューター本体に保存するのではなく、インターネット上で管理・保存することで、必要なときに必要な分だけ利用するのがクラウドの考え方です。

そのなかで、いつでもどこでも使えるよう提供されるサービスをクラウドサービスといいます。また、クラウドサービスはその利用形態によって「SaaS」「PaaS」「IaaS」の3種類に分類されます。これらの種類については次に解説します。クラウドについてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

→こちらの記事も併せて読む
「クラウド化とは?メリット・デメリットを徹底検証、おすすめクラウドツールを紹介!」

SaaS(サース)とは

SaaSとは「Software as a Service」の頭文字を取った略称です。直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」という意味になり、SaaSはソフトウェアをコンピューターに直接インストールするのではなく、インターネット上で利用できる仕組みを提供します。

従来のインストール型ソフトウェアと比べると、SaaSで構築されたソフトウェアはインストールが不要なためデータ容量を抑えられる、端末の環境に依存せずにソフトウェアを利用できる等のメリットがあります。

PaaS(パース)とは

PaaSは「Platform as a Service」の頭文字を取った略称です。具体的にはソフトウェアやアプリケーションが動作するのに必要なデータベースや実行環境、その他インフラやOS等が提供されるサービスを指します。

実際にPaaSが利用されて稼働しているサービスの例としては「Microsoft Azure」「Google App Engine」「IBM Cloud」があります。

IaaS(イァース/アイアース)とは

IaaSは「Infrastructure as a Service」の頭文字を取った略称であり、直訳すると「サービスとしてのインフラ」です。システムの動作に必要な仮想サーバーやハードディスク、その他セキュリティ関係等のインフラ全般をサービスとして提供する形態を指します。

SaaSやPaaSよりも自由度が高く、コンピューターのスペックやOS選定から行えるのがIaaSの大きな特徴です。実際にIaaSを利用したサービスの提供例としては「Amazon Web ServicesAWS)」「Google Cloud Platform」等があります。

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クラウドとSaaSの違い

クラウドはそのサービス形態によって前述したSaaSPaaSIaaS3種類に分かれます。

クラウドとSaaSの違いは、クラウドは正式にはクラウドコンピューティングという言葉であり、インターネットを利用してアプリケーションやデータを利用する形態そのものを指します。SaaSはより狭義で、その中で試用できるソフトウェアなどを指します。

SaaSの代表的なサービスとしては、Gmailなどが使える「Google Workspace™」や、Microsoftが提供する「Microsoft 365 with KDDI」、ビジネス版LINEの「LINE WORKS with KDDI」などがあげられます。他にもSNSやブログサービス、ECサイト等もSaaSを利用したサービスです。

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SaaS・PaaS・IaaSの使い分けと選ぶポイント

次に、SaaSPaaSIaaSのそれぞれの使い分けと選ぶポイントを解説します。

目的に沿ったものを選ぶ

アプリケーションやサービスに必要な要件から逆算し、目的に沿った形態を選ぶことがポイントの一つです。例えば、一般的なメールソフトとしての機能をクラウドサービスとして提供するにはSaaSが適切でしょう。

一方で、その企業独特の業務やサービスに付随したアプリケーション・サービスであればカスタマイズ性の高いPaaSIaaSが適切です。SaaSは簡単な機能でソフトウェアをすぐ導入したい場面に適しており、PaaSはある程度の自由度が欲しい場面、IaaSは高い自由度が求められる場面に適しています。

扱う人のスキルレベルに合わせる

SaaS・PaaSIaaSはそれぞれ自由度が異なるため、扱う人のスキルレベルに合った選択が必要です。SaaSは自由度が低いですが、比較的簡単で誰でも取り扱うことができます。PaaSSaaSよりも高い自由度がありますが、一部専門知識が求められるケースも多く、IaaSは専門知識を有したエンジニアでないと取り扱うことができません。

先述したとおり、SaaSはインターネット上のソフトウェアを利用するため、自身で開発を行う部分がなく、専門性が低くても使えるのが一番のメリットといえます。

コストや開発期間を視野に入れる

PaaSやIaaSを選択した場合、自由度の高さから細かい機能の実装まで可能となりますが、その分開発期間は長くなる傾向にあります。開発期間が長くなるということはそれだけ人的コストも高くなるということ。

開発プロジェクトを立ち上げた段階で開発にかけられる時間とコストを視野に入れて適切な選択を行いましょう。複雑なアプリケーションやサービスでない場合は出来るだけSaaSPaaSを利用することで開発にかかる工数を短くできます。

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参考にしたい企業のクラウド活用事例

クラウドを活用した企業の事例をいくつか紹介します。

テレワークの環境整備に活用

クラウドを利用すると仮想デスクトップやVPNによるコンピューターの遠隔操作、社内の共有サーバーに自宅から接続するといったことが可能です。これらの機能を有したアプリケーションやサービスはテレワークに役立ちます。

コンピューターの遠隔操作と共有サーバーへの接続がインターネット上で出来れば、自宅からでもこれまで通り業務を進めることができるでしょう。しかし、いつでもどこからでも情報にアクセスできる便利さの反面、情報セキュリティや漏洩については今まで以上に気を付ける必要もあります。

【導入事例】アズワン株式会社 | 法人向け | KDDI まとめてオフィス

メールの保存ストレージとして活用

従来のメールソフトではメールデータをコンピューター上に保存していました。それらのデータをクラウド上に保存する事例です。クラウドをメールの保存ストレージとして活用すると、メールデータの紛失が防げる他、インターネット環境があればいつでも過去のメールを見ることができる、コンピューターの容量を圧迫しないといったメリットがあります。

なお、メールデータ以外にも連絡先やメールの添付ファイルもクラウド上に保存が可能です。

紙資料の電子化に活用

今まで紙媒体で管理・保存していた資料を電子化し、クラウドを活用することでさまざまなメリットが得られます。紙媒体と比べて電子化したデータであれば管理の手間や探す時間の短縮につながります。また、原本の管理が必要のない資料であれば紙媒体の方は破棄することで省スペース化にもつながるでしょう。

そういった紙文化から脱却できた例として株式会社GRANDCITYのクラウド活用事例があります。興味のある方は、以下のリンクをご覧ください。

【導入事例】株式会社GRANDCITY | 法人向け | KDDI まとめてオフィス

社内のコミュニケーションやスケジュール調整に活用

クラウドを活用したコミュニケーションツール・スケジュール管理サービスには、社内SNSWeb会議ツール、名刺管理ツール等があげられます。こういったツール・サービスを展開することで、社内のコミュニケーションが活発になるだけではなく、スケジュール調整がしやすくなる・社員全体の予定がわかりやすくなるといった効果もあるでしょう。

オープンリソース株式会社では「Microsoft 365 with KDDI」を導入することで円滑な業務進行を可能としました。事例の詳細は以下をご覧ください。

【導入事例】オープンリソース株式会社 | 法人向け | KDDI まとめてオフィス

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まとめ

クラウドサービスの導入を進めるにあたっては、SaaSPaaSIaaSの適切な選択と実現したいサービスを明確に決めることが重要です。記事の中で紹介した事例を参考に自社内で導入できるものを検討してみましょう。

KDDI まとめてオフィスでは、クラウドを含めてあらゆる課題に対して最適なソリューションを一貫して提供しています。以下よりぜひサービス内容を見てみてください。

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