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ABWのレイアウト事例6選|ABWが向いている企業の特徴や導入手順も紹介

ABWのレイアウト事例6選|ABWが向いている企業の特徴や導入手順も紹介

2022年10月05日掲載(2023年11月30日更新)
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

abw レイアウト

近年、ABW に注目する企業が増えています。ABWの導入を検討している企業は、自社にあうレイアウトを考えることが重要です。この記事ではABWの概要や、企業がABWを導入するメリット・デメリットなどを解説しています。ABWのレイアウト事例も紹介しているので、参考にしてください。

目次

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ABWとは

ABWは、Activity based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の頭文字を略した言葉です。従業員自らが仕事内容にあわせて働く場所を選ぶワークスタイルを意味します。

ABWを導入すると、従業員は自主性をもって仕事をする場所を選択できます。例えば、1人で集中して仕事をしたい場合は個人用の集中ブースを利用し、同僚とコミュニケーションを取りながら仕事を進めたい場合はミーティングスペースなどを活用する、などです。

フリーアドレスとの違い

従業員が仕事をする場所を自由に選べるワークスタイルの1つに、フリーアドレスがあります。ABWとフリーアドレスは、従業員が自分で好きな場所を選べる点で共通していますが、フリーアドレスで選べる作業場所は社内に限定されているため社外の場所は選べません。

一方、ABWは社内のオフィスをはじめ、自宅やカフェなど社外の場所も選択肢に含まれています。ABWを導入すれば、従業員は場所を選ばずに働きやすい環境を確保できるようになります。

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ABWが向いている企業・職種

ここでは、ABWが向いている企業・職種と検討が必要な企業・職種を解説します。

向いている企業・職種

ABWの導入に向いている企業・職種は、IT関連や企画、営業、マーケティングなどです。営業職の場合、商談などで外出する機会が多く、ABWを導入して自宅などから直行した方が移動時間を抑えられ、業務の効率化を図れます。また、自宅でも仕事ができるIT関連をはじめ、企画やマーケティングなどの座席の使用率が低い職種もABWがおすすめです。

慎重に検討した方がよい企業・職種

ABWの導入に慎重になった方がよい企業・職種は、会社の機密事項を管理する部門や専用の機器でなければ仕事ができない研究職、開発職などです。なぜなら、機密事項の情報を社外に持ち出すと、情報漏えいのリスクがより高まるからです。また、研究や開発に必要な機材は、社内にある方が効率よく業務を進められます。

ABWはあくまでもオフィス空間を有効活用するための手法です。島型やフリーアドレスなどの方法も考えられるので、自社にとっての最適解を探しましょう。

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ABWのレイアウト例6選

ABWを導入する際に参考になるレイアウトを以下で紹介します。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

Webミーティングブース

WebミーティングブースはWebミーティング専用のブースです。Webミーティングブースからの音漏れを防ぐ工夫を施しておけば、周囲の視線や雑音などを気にせずにWebミーティングを行えます。

集中ブース

集中ブースは集中力を必要とする仕事を1人でするときに便利な空間です。完全な個室ではなく、パーテーションなどで空間を仕切り、1人分の座席が用意されています。人事評価などの機密性の高い仕事に適しています。

1on1ブース

1on1ブースは、1on1ミーティングをするときにおすすめの空間です。集中ブースと対照的に、完全な個室の空間を作ることで、プライバシーに関する話題でも第三者に聞かれる心配がありません。

ミーティングスペース

ミーティングスペースは、オープンスタイルのミーティングに適した空間です。キャスターなどがついている可動式の机などを配置しておくことで、人数が増えたときでもレイアウトを自由に変更できます。

オフィスラウンジ

オフィスラウンジは、従業員同士でコミュニケーションをとったり、ゆったりとした空間で作業をしたりする際におすすめの空間です。利用する従業員がリラックスできるような家具を選ぶことが重要です。

リフレッシュスペース

リフレッシュスペースは、カフェスペースや書籍、雑誌などを置いたライブラリーとしても活用できる空間です。仕事の合間に休憩できるため、従業員が仕事のオン・オフを切り替えやすい環境を用意できます。

照明の色を暖色系にするなどの工夫もおすすめです。照明の色を変えることにより、仕事をする空間と異なる雰囲気を作れるため、従業員がよりリフレッシュしやすい環境になります。このように、空間のレイアウトと照明選びに配慮するだけで、従業員にとって最適な環境を作れます。

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ABWのオフィスレイアウト事例

ここでは、ABWを導入した企業のオフィスレイアウトの事例を紹介します。自社でABWを導入する際の参考にしてみてください。

株式会社ヴィス

株式会社ヴィス様の大阪オフィスでは、会議室に桜や向日葵などの花の名前をつけるなど、日本の四季をモチーフにしたABWを導入しています。来客の目に留まりやすいエントランスから会議室まで続く通路の壁には、緑の植物で覆われたグリーンウォールを採用しています。オフィスにいながら、自然を身近に感じられる空間を実現しました。

運営しているシェアオフィスでは、個室ブースをはじめ、共有スペースや大型モニターなどを設置しており、Webイベントの開催にも対応しています。

ピー・シー・エー株式会社

ピー・シー・エー株式会社様は自社ビルの改装をきっかけに、各フロアにテーマを設けて内装デザインを工夫しています。多目的な用途に使用できるコラボエリアだけでなく、機密性の高い話や電話、Webミーティングに対応できる遮音性の高いソロブースも設置しています。

イベント時にステージとして利用できるスペースを設け、勉強会などを行えるスペースを社内に用意したことで、外部のスタジオを借りる必要がなくなりました。

ABWを導入するメリット・デメリット

企業がABWを導入した場合、どのようなメリットやデメリットがあるのか、以下で解説します。

ABWのメリット

ABWを導入すると、1人で集中できる空間やコミュニケーションを取りやすい環境が整い、生産性の向上やコミュニケーションの活性化が期待できます。オフィス以外の場所で働くことで、多様な働き方の促進や移動時間の軽減によるコストの削減も可能です。また従業員のワークライフバランスを実現でき、優秀な人材が他社に流れることも防げます。

ABWのデメリット

ABWを導入すると、勤怠管理がしづらくなる、多様な働き方に対応するためにツールなどの整備が必要になるなど、デメリットも発生します。また、働く場所は考えて選ぶ必要があるため、従業員の自主性が欠かせません。ABWは、従業員同士のコミュニケーションが希薄化する可能性や、空間の利用目的が分からず利用されない空間が出てくる可能性もあります。

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ABWを導入する手順

ABWを実際に導入する手順を解説します。以下の手順を抑えれば、ABWの導入を成功に導きやすくなるでしょう。

1.目的を設定する

まずは、自社になぜABWの導入が必要なのか、目的を明確にしましょう。目的の一例は、生産性の向上や多様な働き方の推進、コスト削減、従業員のワークライフバランスの実現などがあげられます。

2.現状を調査する

現状を調査して、従業員の意見を取り入れることも大切です。ABWを導入しても、それぞれの空間が適切に利用されなければ意味がありません。従業員を対象にしたアンケートなどを実施し、どのようなオフィス空間にしたいのか、現場の意見を吸い上げましょう。

3.レイアウトを検討する

次に、ABWの導入目的をもとに適切なレイアウトを検討します。従業員のためのリラックス空間としてオフィスラウンジを作る、周囲を気にせずに会議ができるミーティングスペースを設置するなどが一例です。

4.制度を見直す

ABWを導入する前に社内の制度を見直すことも大切です。例えば、部下をどのようにマネジメントし、多様な働き方を認めるなかで公平な人事評価を実現するのかなど、評価方法や手段の見直しを行い、必要に応じて社内ルールを変更しましょう。

5.ツールやセキュリティ対策などを行う

ネットワーク環境を整備し、ツールや情報漏えいのリスク対策に欠かせないセキュリティ対策の検討も重要です。ABWの導入に必要な環境を整備すれば、前述したデメリットも解消できます。

例えば、勤怠管理・ワークフローツールなどのクラウドサービスの利用や、カレンダーで全従業員の予定を共有することで、部下の管理もしやすくなります。またWeb会議ツールやテキストチャットツールを活用すれば、在宅勤務者とのコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。

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まとめ

ABWは従業員が自分で働く場所を自由に決められるワークスタイルです。企業や職種によって、ABWの導入を慎重に検討する必要があるため注意が必要です。ただし、ツールやサービスを活用することで、ABWの導入を実現しやすくなります。

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