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フリーアドレスデスクのおすすめは?選び方や種類ごとの特徴を解説

フリーアドレスデスクのおすすめは?選び方や種類ごとの特徴を解説

2024年02月29日掲載
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。
フリーアドレスデスクのおすすめは?選び方や種類ごとの特徴を解説

フリーアドレスは、従業員が固定席を持たず自由にオフィス内の席を選んで働けるオフィススタイルです。フリーアドレスを導入する場合は、導入目的や従業員のワークスタイルにあったデスクを選ぶことが大切です。フリーアドレスデスクには対面タイプ・片面タイプ・円形タイプなどさまざまな種類があるので、それぞれの特徴を把握した上で最適なデスクを選びましょう。

当記事では、フリーアドレスデスクの種類やフリーアドレスデスクを導入するときの検討事項について解説します。フリーアドレスの導入を検討している方は、ぜひご覧ください。

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1.フリーアドレスとは?

働き方改革の推進や業務ペーパーレス化、テレワークの普及等で、フリーアドレスが注目されている

フリーアドレスとは、従業員が固定席を持たず、自由にオフィス内の席を選んで働くスタイルです。フリーアドレスエリアでは大きなテーブル・オフィスデスク・ソファ・椅子などを設置し、無線LANやモバイル機器を活用して仕事をします。書類や文房具は共有のキャビネットに保管するのが一般的です。

フリーアドレスが注目を集めている背景には、働き方改革の推進や業務のペーパーレス化、テレワークの普及などがあります。従来の固定された作業空間から脱却する動きが高まる中、オフィスに求められる環境や機能も変化している状況です。

フリーアドレスが日本に導入された当初は、スペースの有効活用やコスト削減に寄与するオフィススタイルとされていましたが、現在では、社内コミュニケーションの活性化や、アイデア創造の促進、主体的な行動を促す手段としても認知され、導入する企業が増えています。

2.フリーアドレスデスクの種類

導入目的や従業員のワークスタイルに合ったデスクを選ぶ

フリーアドレスデスクには、大人数で使用できる大型のデスクや空間を仕切って個人で作業に没頭できるデスクなど、さまざまなサイズやバリエーションがあります。フリーアドレスを効果的に運用するためにも、導入目的や従業員のワークスタイルにあったデスクを選ぶことが大切です。

ここでは、代表的なフリーアドレスデスクを6種類ご紹介します。

2‐1.対面タイプ

対面タイプ(両面タイプ)は、向かい合った状態で作業可能な奥行きのあるデスクです。一般的なオフィスワーク用の机と似た使い方ができ、従業員同士が対面で仕事をすることでコミュニケーションが活性化します。

また、比較的安価で手に入りやすいのも特徴です。キャスターや連結機能があれば移動も簡単で、ミーティング用の大きなテーブルとしても流用できます。1つのデスクで複数の使い方ができればオフィス空間の有効活用が促進され、コスト削減も期待できるでしょう。

2‐2.片面タイプ

片面タイプは、正面を壁面に向けた形で使用します。片面タイプは、ほかの人と視線を合わせずに個人作業に集中できるのがメリットです。側面にデスクトップパネルやパーテーションを設置すれば、フロアスペースに余裕がなくてもプライバシーを保ちながら効率的に作業できます。

集中を要する業務や、電話やオンラインミーティングが多い業務に適しているデスクです。ただし、従業員同士のコミュニケーションが取りにくくなるというデメリットは考慮しなければなりません。スペースや目的に応じて、ほかのフリーアドレスデスクと組み合わせて導入するなども検討するとよいでしょう。

2‐3.円形タイプ

円形タイプは、円の外周に沿って複数人が座れるデザインです。円の形状により同じデスクを使用している人が視界に入るため、コミュニケーションが活性化しやすい傾向にあります。

特にディスカッションやミーティング、ブレインストーミングなど、従業員同士のコラボレーションが多い職場に適したデスクです。ただし、1人当たりの作業スペースが狭くなりやすい一方でデスク1台が占める面積が広いため、導入時にはレイアウトを工夫する必要があります。

2‐4.ブーメランタイプ

ブーメランタイプは、角が120度や135度などの緩やかなL字型になっているデスクで、ブーメランのような独特のデザインが特徴です。1人当たりが使用できるスペースが広く、モニタやプリンタ、スキャナーを配置しても余裕があり、資料を広げるのにも適しています。

デスクを組み合わせても視線が合いにくいため、集中作業に向いたデスクです。特徴的な形状がオフィスをおしゃれに演出しやすく、連結の仕方によって亀甲型や花びら型、波型などさまざまなレイアウトに対応できます。ただし、在席数によっては通常より広いスペースが必要です。

2‐5.キャスタータイプ

キャスタータイプは、脚部にキャスターが付いているため、容易に移動できるのが特徴です。1人で集中したいときは個別のワークスペースとして使用でき、複数のデスクを組み合わせれば大きな会議用テーブルにもなります。

会議室の着席人数に変更が多い職場や、グループワークが多い職場に適したデスクです。ただし、キャスタータイプの中には配線機能が備わっていないものも多いため、機能性をしっかりと確認しておくことをおすすめします。

2‐6.スタンディングタイプ

スタンディングタイプは、立ったまま作業ができるデスクです。立って作業することで集中力や創造力の向上、血流の促進によるリフレッシュ効果、長時間の座位による健康への影響の軽減が期待できると言われています。

高さを自由に調節できる昇降機能があれば、従業員ごとの身長差に応じた調整や、立ち作業と座り作業の柔軟な切り替えも可能です。従業員同士が交流する場のテーブルとしても使用でき、天板を斜めに調整できるモデルならクリエイティブな作業にも向いています。

3.フリーアドレスデスクを導入するときの検討事項

座席設定率全体のレイアウト配線の管理方法

フリーアドレスデスクを導入する際には、事前にしっかりと計画を練る必要があります。特に、適切な座席設定率の決定や全体のレイアウトの計画、配線の管理方法といった要素は、オフィスの効率と快適性に直接影響するためです。

ここでは、フリーアドレスデスクを導入するときに検討すべき3つの要素を解説します。

3‐1.座席設定率

まずは、フリーアドレスオフィスへの改装に当たって用意すべきデスクの数を座席設定率に基づいて決定します。座席設定率とは、デスクを使用する従業員に対するオフィスの座席数の割合です。たとえば、100人の対象者に対して80席用意する場合、座席設定率は80%となります。営業部のように外出が多い場合は低めに設定するなど、部署の外出頻度やテレワーク実施状況に合わせて設定率を調整することがポイントです。

また、快適な作業環境を考慮した場合、1人当たりのデスクスペースとして3~4坪は確保することをおすすめします。狭すぎると作業効率や集中力に影響し、広すぎるとオフィススペースを有効に使えません。隣の人との間隔は1~2m程度あるとよいでしょう。

3‐2.全体のレイアウト

フリーアドレスを導入する際には、オフィス全体のレイアウトを総合的にコーディネートすることが重要です。対向型・同向型・背面型・ブース型・亀甲型など、レイアウトの種類は多岐にわたります。選ぶレイアウトによって得られる効果は異なるため、目的やチームのニーズに合わせて選択することが大切です。

たとえば、向かい合う形で業務を進行する対向型レイアウトでは、コミュニケーションを取りやすくなります。一方、従業員が同じ方向を向いて作業する同向型レイアウトでは、集中力の向上が期待できる半面、コミュニケーションは取りにくくなるかもしれません。汎用性の高いデスクを選べば、レイアウトの変更にも柔軟に対応できます。

3‐3.配線

フリーアドレスでは、配線の整理と利便性が重要です。従来型のオフィスと異なり、ノートパソコンやモバイル端末を多用するため、電源アダプターやLANケーブルの利便性を考慮したデスク選びが求められます。

配線機能付きデスクには、配線カバータイプやコードホールタイプ、配線ダクトタイプなどがあります。配線カバータイプは天板などで配線が隠されており、大きなデスクで複数人が使用する際に便利です。コードホールタイプは、配線カバーより小さめで個人使用に適しています。配線を好きな位置から取り出せる配線ダクトタイプも、デスクの上がスッキリします。

まとめ

フリーアドレスとは、従業員が固定席を持たずにオフィス内の席を自由に選んで働けるスタイルのことです。フリーアドレスを効果的に運用するには、従業員のワークスタイルにあったデスクを選ぶことが大切です。

フリーアドレスデスクには、対面タイプ・片面タイプ・円形タイプ・ブーメランタイプなどさまざまな種類があります。対面タイプや円形タイプは従業員同士のコミュニケーション活性化に適したデスクで、片面タイプやブーメランタイプは集中作業におすすめのデスクです。

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