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PBXと主装置の違いとは?機能や価格、導入するメリットや選び方も解説

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PBXと主装置の違いとは?機能や価格、導入するメリットや選び方も解説

2022年12月06日

pbx 主 装置

PBXと主装置は、どう違うのでしょうか。どちらも社内の電話環境を管理するシステムですが、どちらが最適なのか、そもそもの機能の違いがわからずに困っていませんか。

この記事ではPBXと主装置の違い、それぞれの特徴や種類を解説しています。自社に最適なものを選ぶ参考にしてください。

目次

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PBXとは

PBXとは、Private Branch Exchangeの略で、電話交換機のことです。外線と内線、または内線同士の接続を管理するシステムです。

スマートフォン(スマホ)や別拠点も内線化できるなど、連携させられる範囲が広いことが特徴です。

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ビジネスフォンとは

ビジネスフォンとは、専用の電話機と主装置の組み合わせの総称で、PBX同じように、外線と内線、または内線同士の通信を制御します。主装置は、ビジネスフォン専用電話機1台1台を制御する機器のことを指します。

ビジネスフォンは電話機と主装置が同一メーカーかつ同一機種でないと動作しません。

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PBXと主装置の違い

1つの電話番号を複数の電話機で使用するためにはPBXや主装置が必要ですが、それぞれどのような点が違うのでしょうか。

PBXは大規模オフィス向け

PBXは主装置と動きが似ているため混同されがちですが、PBXと主装置では制御できる規模数に違いがあります。PBXは数千台まで電話機を接続でき複数の電話回線を集約しながら、社内の内線同士の接続や外線と内線の接続をコントロールするため、主に大規模なオフィスに適したシステムです。

また、主装置との違いとして、パソコン(PC)と接続可能、スマホを内線として利用できる、複数の拠点を内線で接続することができるといった特徴があります。

主装置は中小規模オフィス向け

主装置は前述のとおり、ビジネスフォンを使う際に必要となる機器のことで、数百台の接続が可能です。主装置はPBXと違い、PCとの接続やスマを内線端末として利用することはできません。また、複数拠点を内線で繋ぐことも不可のため主に中小規模のオフィスに適したシステムです。

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PBXの特徴

PBXにはどのような特徴があるのでしょうか。PBXの機能や仕組み、種類、価格を解説します。

PBXの機能

PBXの代表番号着信機能では、作成したグループ内ならどの電話機からも代表番号として発信でき、代表番号の発着信をコントロールできます。転送機能といった、不在時や通話中などの誰も電話に出られないとき、着信を他の電話機に受け渡す機能もあります。

パーク保留機能では、通話中にパーク保留ボタンを押す作成グループ内のだれでも電話機で外線を受けることができます。また、ダイヤルイン機能いうものがありこれは契約した電話番号以外でも対応できるように電話番号を増やせる機能です。

PBXの仕組み

PBXは社内に独自の通話網を構築します。PBXそのものは、筐体(きょうたい)とパッケージに分類でき、大規模なPBXは複数の筐体が組み合わさってできています。パッケージとは、筐体の機能に必要な基盤です。内線系パッケージや外線系パッケージなど複数の種類があり、環境に応じて選べます。

パッケージを筐体に入れると、PBXとして内線や外線の発着信ができます。パソコンへの接続やスマホを内線端末として接続する際にもPBXは利用可能です。別拠点のPBXと相互接続すると、複数拠点での内線通話もできます。

PBXの種類

従来、使用頻度が多かったPBXの種類はレガシーPBXです。レガシーPBXは、社内の電話機を電話線でつなげるタイプのPBXで、物理的な装置の設置を必要とします。近年では、IP-PBXやクラウドPBXが主流となっており、レガシーPBXの使用は減少傾向です。

IP-PBXは、電話回線を使わずにIP電話機を社内ネットワークにLANでつなぐタイプのPBXです。クラウドPBXはPBX本体を設置する必要がなく、PBX機能をクラウド上のサーバーが担います。

IP-PBXやクラウドPBXは、レガシーPBXと違い専用機器を設置する場所が不要です。電話線によって物理的な空間を占有することもないため、オフィスのレイアウト変更時に内線番号を変える必要もありません。

PBXの価格

PBXの機器導入価格は、数百万円からが目安です。IP-PBXも基本的にPBXと同様の価格ですが、IP電話機の費用も必要となります。IP-PBXの総額は、接続する台数や回線容量、機能によって導入コストが変わります。また、IP-PBXはインターネット回線を使うため、回線費用が発生します。

クラウドPBXは機器の代金がかからず、初期費用は数十万円ほどが相場です。プランによっては、初期費用が無料の場合もあります。月額費用は数千円から数万円ほどで、多くのサービスでは保守管理費用やサポート費用も月額費用に含まれます。

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主装置の特徴

ビジネスフォンの使用で欠かせない主装置には、どのような特徴があるのでしょうか。主装置の機能や仕組み、種類、価格を解説します。

主装置の機能

主装置には、従業員と相手の通話をリアルタイムでモニターする機能があります。また、電話が混み合っている際に「時間を空けておかけ直しください」といった、発信者に向けてのメッセージを流せます。

そのほかにも、リモートコールバック機能というものがあり、外出先から会社の番号で電話をかけられる機能になります。通話料金は会社負担となるので、従業員が外出先から電話をした場合に自己負担する必要はありません。

主装置の仕組み

主装置を使うには、ユニットと呼ばれるデータ保存のための基盤を社内に設置することが必要です。主装置はユニットを入れるための外観部分で、ユニットがなければ主装置は機能しません。

ユニットにはさまざまな種類があり、機能も異なります。たとえば、電源ユニットや内線ユニット、外線ユニットです。そのほか、留守電や着信拒否、通話内容の録音などの機能を備えたユニットもあります。専用のユニットを追加することで、複数の機能を使用できます。

主装置の種類

接続可能な電話機台数や回線数によって、主装置はSクラス・Mクラス・Lクラスの3つに大別できます。Sクラスの主装置の接続可能な電話機は10台程度、Mクラスは30台程度、Lクラスは80台程度です。

電話回線の収容数はSクラスで4チャンネル、Mクラスで12チャンネル、Lクラスで24チャンネルとなっています。このように、主装置の接続台数や回線の収容数は種類ごとに上限があります。数が足りない場合は、主装置の交換や増設が必要です。

主装置の価格

ビジネスフォンの導入には、電話機や主装置、工事費などの費用が発生します。初期費用のうち最も高額なのが主装置の本体価格です。主装置は精密で高度な機械なため、その費用は規模が大きくなるほど高額になります。たとえば、小規模の事務所なら数十万円ほどで購入可能です。

しかし、30名ほどの中小企業では、主装置の費用が100万円を超えるケースもあります。また、コールセンターのような受発信が多い会社では、数百万円単位の費用が必要です。

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PBXと主装置のメリット

PBXと主装置には、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。

PBXのメリット

PBXが接続できる電話機の台数はプランによって異なります。しかし、一般的にPBXで接続できる電話機の台数は数千台と大規模です。

PBXのなかでも、クラウドPBXは初期費用が比較的安いため、コストを抑えながら大規模な環境で使用できます。内線のみの利用ならビジネスフォンと同様に通話料が発生しない点もメリットです。

主装置のメリット

PBXは機能や利用可能な台数が充実しています。しかし、費用もかさむ傾向にあります。その点、接続台数が少ない主装置なら比較的安価にシステムの導入が可能です。

したがって、自社が必要とする電話機数やビジネスの規模などの条件によっては、PBXよりも主装置を利用するほうがコストを削減できる可能性があります。

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PBXと主装置の選び方

PBXと主装置のどちらを選ぶべきか迷った場合、検討するポイントがいくつかあります。たとえば「電話の利用台数」に関し、従業員が増える見込みがあるなら、将来をイメージしながらビジネスの規模に応じたシステムを選ぶことが大切です。基本的に100台以上の電話機を接続する場合は、PBXを選ぶことをおすすめします。

また「機能」もPBXと主装置とでは異なります。パソコンやスマホとの接続や、電話の発信者情報の明示など、必要な機能について導入前の確認が必要です。「価格」に関しては、PBXよりも主装置のほうが安価な傾向にあります。初期費用だけでなく、通話料金やオプション料金など、毎月のランニングコストも含めた費用の総額を基準に導入を検討しましょう。

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まとめ

社内に快適な電話環境を構築するには、PBXと主装置の違いを理解したうえで導入目的を明確にすることが必要です。

KDDI まとめてオフィスでは、KDDIが長年培った高品質でセキュアな通信を軸に、最適なソリューションをワンストップでご用意しています。

PBXや主装置をはじめ、スマホ・パソコンなどのデバイスや、クラウド・セキュリティなどに関わるITソリューションで、お客さまの課題を解決します。そのほか、オフィス什器や備品、オフィス移転・リニューアル、災害・感染防止用品まで、お客さまのあらゆるご要望に対応可能です。

社内の電話環境の構築を検討の場合は、お気軽にお問い合わせください。

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