リモートワークの取り組み方によっては、生産性が下がるケースもあります。リモートワークの生産性が下がる原因は、状況によってさまざまです。この記事では、自社のリモートワークの生産性を高めたいと考えている企業に向けて、リモートワークの生産性が下がる原因や対策を解説します。リモートワークにおいても生産性を高めるために、ぜひ参考にしてください。
目次
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コロナ禍におけるリモートワークの状況
リモートワークは、新型コロナウイルスの感染対策として多くの企業が導入するようになりました。現在でもたくさんの企業がリモートワークを続けています。
東京都が実施した「テレワーク導入率緊急調査結果」によれば、2021年8月の時点でテレワークを導入していると回答した、都内の従業員30人以上の企業は65.0%でした。2021年7月の時点では同じ調査の結果が61.9%だったため、テレワークを導入している企業は増えているとわかります。
※参考:テレワーク実施率調査結果|東京都
リモートワークで対応できる業務
リモートワークではさまざまな業務に対応可能です。ここでは、リモートワークで対応できる具体的な業務を解説します。
リモートワークで対応しやすい業務の特徴
リモートワークで対応しやすいのは、1人でも進められる業務や集中的に取り組む必要がある業務です。ほかの社員と離れた場所で仕事をするため、もともと分業化されている業務も対応しやすいでしょう。専門性が高い業務もリモートワークで進めやすいです。
リモートワークで対応しやすい業務の例
リモートワークでは、さまざまな業務に対応できます。具体的な業務の例をあげると以下のとおりです。
・事務
・エンジニア・プログラマー
・デザイナー
・カスタマーサポート
これらの業務は、1人で黙々と進められる場面が多いです。確認が必要な場合も電話やメールなどを活用すれば、必要な情報を得られます。
リモートワークで重視すべき「生産性」とは?
リモートワークを進めるうえでは生産性が重要です。生産性とは、投入した資源の量に対して新しく生み出された成果の量の割合を表しています。たとえば、1日10万円の成果を出していた人が、同じ条件で1日20万円の成果を出せるようになった場合、生産性は2倍です。
基本的に、リモートワークは生産性を上げやすいといわれています。オフィスで働くよりも自由な環境で仕事に取り組みやすく、仕事とプライベートと両立しやすいためです。
生産性の観点からみたオフィスワークとリモートワークのメリットの比較
生産性について、オフィスワークとリモートワークにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、それぞれを比較した場合の特徴を解説します。
オフィスワーク
オフィスワークのメリットは、仕事の環境が整っており、社員同士の距離も近い点です。オフィスは仕事に必要な備品が自宅よりもそろっており、業務を進めやすい環境となっています。また、社員同士がいつでも気軽にコミュニケーションをとれます。雑談や些細な質問もしやすいです。社員の働きぶりもチェックしやすく、必要な場面で適切な教育や指導を実施できます。
このような特徴は、オフィスワークならではのメリットです。社員のなかには、リモートワークよりもオフィスワークのほうが働きやすいと感じている人もいるでしょう。
リモートワーク
リモートワークのメリットは通勤が必要なく、自宅がオフィスから離れている社員も働ける点です。リモートワークは自宅で取り組めるため、通勤時間を確保する必要がありません。通勤に伴うストレスもなくなります。朝の元気な状態でスムーズに仕事へ取り組めるでしょう。
また、社員のリモートワークを認めている企業では、居住地を考慮せず幅広い地域の人材を雇用しやすくなります。遠方に住んでいても優秀な人材を確保できれば、自社の業務の生産性向上につながります。
リモートワークで生産性が下がる原因
リモートワークには生産性を上げるために役立つ要素が多くあるものの、実際には生産性が下がっているケースも少なくありません。ここでは、その原因を解説します。
社員の自宅の環境が業務に適していない
リモートワークに取り組む社員の自宅の環境によっては、業務がスムーズに進まない可能性があります。オフィスには業務に必要な備品や設備がひととおりそろっていますが、自宅にオフィスのような充実した環境が整っている人はあまりいません。たとえば、デスクやチェアが作業に適しておらず、業務を進めるうえで支障をきたしている場合もあります。
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コミュニケーションの量や質が低い
リモートワークはほかの社員と離れた場所で取り組むため、コミュニケーションの機会が少なくなります。電話やメールのやり取りだけでは表情や微妙なニュアンスが伝わらず、意思疎通もしにくくなります。また、意見交換の回数が減ると、業務に必要な情報共有ができなくなる可能性もあるでしょう。このような状況は、業務の生産性が低下する大きな原因になります。
労働状況を管理しにくい
リモートワークでは社員が働いている様子を直接見て確認できないため、労働状況を正確に把握するのが困難です。そのため、社員のなかに仕事に対する意欲が低下している人や業務に取り組んでいない社員がいても、なかなか発見できません。生産性が低下していても発見が遅れ、改善もしにくくなります。
業務の進捗状況を把握できない
社員同士が離れた場所で仕事を進めているため、リモートワークにおいては相手の業務の進捗状況を確認しにくくなります。オフィスで働いている場合は相手の様子を見るだけで状況を把握できますが、リモートワークではそれができません。業務の進捗状況がわからないと連携しにくくなり、それぞれが個別に進めている業務の効率も落ちる可能性があります。
社員が仕事とプライベートの切り替えをしにくい
自宅でリモートワークに取り組んでいる社員は、仕事とプライベートの区別をつけにくいと感じている場合が多いです。仕事中にプライベートのことが気になり、集中できなくなるケースもあります。効率的に仕事を進められずに生産性が落ちると、オフィスで働いているときよりも労働時間が長くなる恐れもあります。
リモートワークで生産性を上げるための方法
リモートワークの生産性を上げるためには、さまざまな方法があります。具体的に解説します。
毎日朝礼を行う
リモートワークを行うなら、毎日朝礼を行うのがおすすめです。テレビ会議を活用し、朝の時間に社員同士がつながりをもつ機会を作りましょう。画面を通じてほかの社員と顔をあわせると、仕事に対するモチベーションもアップします。少しでもつながりを感じられれば、リモートワークで業務を進めるなかでも連携しやすくなります。
仕事に取り組む環境を整えるようサポートする
各社員がリモートワークにふさわしい環境を整備できるよう、会社がサポートすることも大切です。たとえば、業務に必要な備品や設備を提供しましょう。デスク、チェア、モニター、デバイス、各種ツールなどがそろっていれば、自宅でもオフィスに近い環境で業務に取り組めます。環境整備のための補助を出すのもひとつの方法です。
報告する時間を設ける
社員が業務を終える際に業務状況を報告させるのもおすすめです。単にメールやチャットなどのテキストで報告させるのではなく、できれば画面越しに対話できるようにすると効果的です。少しでも顔を見て話す機会ができれば、信頼関係の強化につながります。また、細かいニュアンスも伝わりやすくなり、適切なフィードバックがしやすくなるでしょう。
コミュニケーションの機会を増やす
リモートワークはオフィスワークに比べて、コミュニケーションがとりにくいです。スムーズに業務を進めるためには、積極的にコミュニケーションの機会を増やす必要があります。たとえば、テレビ会議ツールやチャットツールをつなぎ、いつでも気軽にやり取りできるようにしましょう。こまめに質問や確認ができる環境なら、業務も進めやすくなります。
リフレッシュの機会を設ける
自宅で働いていると仕事とプライベートの境目が曖昧になります。業務に集中的に取り組むためには、メリハリをつけることが大切です。社員が適度な運動を習慣とし、リフレッシュできるように指導しましょう。
なお、リモートワークでは通勤が必要ないため、運動不足になりやすいです。運動不足はストレスの原因にもなります。
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まとめ
リモートワークにおいて生産性を下げないようにするには、リモートワークならではの特徴にあわせて対策を行う必要があります。社員が働きやすい環境を整備できるよう、企業としてサポートしましょう。
KDDI まとめてオフィスでは、それぞれの企業の悩みにあわせて最適なツールやサービスを提案しています。あらゆる課題に対応でき、解決策をワンストップで提供可能です。アフターサービスも充実しているため、業務の生産性をあげる環境構築についてぜひ相談してください。
※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。