導入事例:八王子実践中学校・高等学校 タブレットを全生徒・教員約1800人に一斉導入

2019年4月に、中学・高校の生徒と、教員に1人1台のタブレットを導入した八王子実践中学・高等学校。その数は約1800台に上る。これだけの大規模校が、一斉導入を決断した理由。そして、約2年間使用し、得られた効果とは。

八王子実践中学校・高等学校

  • 授業を効率化し内容の濃い学びを提供
    授業を効率化し
    内容の濃い学びを提供
    タブレットを活用し生み出した時間で
    問題や発表がたくさんできる
  • 学習効果が高まり生徒全体の成績がアップ
    みんなが授業に参加し
    アクティブラーニングを促進
    解答を共有することで
    主体的に学ぶ姿勢が自然と生まれた
  • 緊急事態でも学びが止まらず成績の向上も
    緊急事態でも学びが止まらず
    成績の向上も
    登校できない状況下でも
    オンラインで授業を進めることができた
導入サービス

学校プロフィール

八王子実践中学校・高等学校

左から  理科 渕上浩樹教諭 / 中学部部長 石川敦史教諭 / 理科 赤塚拳斗教諭 / 教務部部長 風間正彦教諭 / 社会 後藤貴文教諭 / 数学 齋藤仁隆教諭 / ICT担当 情報科 松本雄介教諭

八王子実践中学校・高等学校

https://www.hachioji-jissen.ac.jp/

東京都八王子市
私立 中学校 51名 高等学校1622名
(2020年4月時点)
2026年に創立100周年を迎える八王子実践。創立時より守り続けてきた伝統的教育精神は、校名に冠されている通り「実践」。現在は、「グローバル教育」「日本人としてのアイデンティティ育成」「ICT教育」を軸に据え、自らが進んで物事に取り組む“実践”者の育成を目指している。

抱えていた課題を KDDI まとめてオフィスが解決

  • 教科書がすべての学びから脱却したい

    タブレットを自由に使い知的好奇心が高まる

  • 手を挙げて答える生徒が固定化されてくる

    解答を共有することで全員が授業に参加

  • セルラーモデルの“購入”で導入したい

    ご要望のプランを的確に提案

  • 導入後端末のトラブル対応が不安

    代替機を配備しアフターフォローを充実

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導入と変化

全員がタブレットを持てば
今までできなかった学びができる

導入当時ICT担当 石川敦史教諭

導入当時ICT担当 石川敦史教諭

2019年4月に、中・高の全学年と、教員全員に1人1台のタブレットを導入した八王子実践。導入を検討し始めたのは4年前の2015年だった。「当時は、どう使うの?成績は上がるの?費用は?と、タブレットに対する不信感の方が強かった」と話すのは、当時ICT担当であった石川敦史教諭。石川教諭は、情報収集のため、タブレット導入校を何度も視察していた。その時、ある人に「タブレットは文房具のひとつですよ」と言われ、難しく考える必要はないと納得したという。石川教諭は「生徒全員がタブレットを持っていたら、今までできなかった学びができるようになるのではないか」と考え、「単純に、便利な道具を生徒に使わせたい」という思いが強まっていった。そして、今後ペーパーレス化が進んでいくことや、生徒たちのITリテラシーを高める必要性が増していくことが予想されるため、早いうちに取り組んだ方がいいと考え、段階的に導入するのではなく、中学・高校一斉に導入することを決断した。
エンジニアの経験もあるICT担当兼情報科の松本雄介教諭は、「使いやすさの面から、紙と鉛筆に一番近い感覚で文字を書けるタブレットを選んだ」という。多くの生徒たちが普段使用しているスマートフォンと同じメーカーのタブレットにすることにより、使い方に対する創意工夫がしやすいと考えていた。さらに、タブレットの画面をワイヤレスでモニターやプロジェクターにミラーリングできる機能も、使い勝手がいいという利点もあった。
また、導入後は、デジタル機器の扱いが苦手な教員も小テストから使用していくなど、段階を経て使用していったところ問題なく使い方を習得できているという。
そして、特に中学生の使用に関する安全面を不安視する声が導入前はあったというが、学校側で使用するアプリの制限をしているぐらいで、特に大きな問題は起こっていないという。

授業を効率化し
内容の濃い学びを提供

数学 齋藤仁隆 教諭

数学 齋藤仁隆 教諭

ICT担当 風間正彦 教諭

ICT担当 風間正彦 教諭

八王子実践で、一番使用されているのが授業支援クラウドのロイロノート・スクールだ。授業で使用するプリントや小テストを生徒に配信し、授業を展開している。これまでは板書や紙の印刷・配布・回収に時間が掛かっていたが、タブレット上での共有や送信に変わったため、大幅な時間の短縮につながっている。また、生徒が提出箱に解答を送信すると、全員の解答を見ることができ、画面に映すだけで発表することもできてしまう。そのため、演習問題や発表する機会が増加し、内容の濃い授業が行えている。

ロイロノート・スクールの他にも、便利なアプリを使うことで授業が円滑に進む。数学を教える齋藤仁隆教諭は、手書きの計算式を自動で認識して計算してくれる「MyScript Calculator 2」という有料アプリを個人的に使うこともある。計算機で算出していたときと比べ、とても手軽でスピーディーに計算できるという。

また、インターネットで検索することも、学びの発展につながっていくという。ICT担当責任者の風間正彦教諭は、「教科書がすべてではないという目線を持ってもらえる」と話す。化学の授業で、薬や防虫剤などの成分を検索して調べたりすることで、実社会で役立つ化学が教えられるきっかけとなり、学ぶ意欲や知的好奇心を育てることにもつながっていくのだ。

みんなが授業に参加し
内容の濃い学びを提供

みんなが授業に参加し内容の濃い学びを提供

「解答の共有」により全員の解答が見られる

タブレットの導入により、生徒の変化も感じられるという。松本雄介教諭は、「ロイロノート・スクールの解答の共有で、あまり注目されなかった生徒も注目されるようになったことがいい」と話す。従来の授業では、教員に指名されなければ答えることもなかった問題も、解答の共有により全員の解答が見られるため、自然と生徒は授業に集中するようになる。赤塚拳斗教諭も、「いつも決まった生徒が手を挙げていたが、解答を共有することで違った考えを引き出すことができる」と授業が活性化していると実感している。導入前に比べ、生徒が授業に参加していると感じる割合が高まっているという。
また、生徒がわからないことを質問する際にも、ロイロノート・スクールを使って教員に送信することができるため、これまでは直接聞きに来なかった生徒たちからも積極的に質問が届くという。気軽に質問ができ、教員からの返信がデータで残るため、見返すことが簡単な点も好まれている。

ICT担当兼情報科 松本雄介教諭

ICT担当兼情報科 松本雄介教諭

理科 赤塚拳斗教諭

理科 赤塚拳斗教諭

緊急事態でも学びが止まらず
成績の向上も

緊急事態でも学びが止まらず成績の向上も

家庭環境に左右されず、いつでもどこでもタブレットが使えるようにと、セルラー(LTE)モデルのタブレットを導入した八王子実践。2020年の新型コロナウイルスの影響時にも、功を奏した。Web会議サービス「Zoom」を使って映像・音声による授業を展開。ロイロノート・スクールも使い、演習問題や課題をオンライン上の提出箱に提出することで、教員が添削することができた。これらにより、通常の授業と比べても遜色のない質を担保できたのだ。4月の新入生は、一度も登校していない状況でオンライン授業が始まっていった。高校1年生の吉田雄優心さんは、初めてタブレットを持ったが、すぐに不自由なく使うことができたという。「先生からオンラインで使い方を聞いて使い始めましたが、大変ではなかったです。別の学校に行った中学の同級生が、高校の授業が進まず中学の復習をしていると聞いて、タブレットがあってよかったと思いました」と、吉田さんは話してくれた。
そして、タブレットの効果と思われる成績の向上も出てきている。2020年10月の模試の結果が、八王子実践よりも例年平均点が高い学校に並んだという。齋藤仁隆教諭は、「オンラインでの授業ができたこともあるかもしれませんが、問題を出す機会が増えているので理解度が上がっている気がする」と、効果を実感している。
また、一時期話題にもなった通学バッグの荷物が多すぎる問題にも役立っている。教科書の中で、自宅で勉強したい部分だけをカメラで撮影し、タブレットに保存して持ち帰る。高校1年生の加藤碧さんは、「バッグに参考書を入れる余裕ができた」と、その効果を喜んでいる。

高校1年生 吉田雄優心さん

高校1年生 吉田雄優心さん

高校1年生 加藤碧さん

高校1年生 加藤碧さん

ご担当者様の声

八王子実践中学校・高等学校 ICT担当 齋藤仁隆 教諭

八王子実践中学校・高等学校
ICT担当 齋藤仁隆 教諭

学校がやりたいことを想定してプランを用意してくれた

生徒にタブレットを持って卒業していってもらいたいと考え、セルラーモデルを購入する形での導入を考えていた中、他社はレンタルをメインに提案してきました。KDDI まとめてオフィスは、我々の要望に対して、すぐに購入をメインにしたプランを用意してくれたことが決め手でした。また、電波対策やキッティング対応、保護者説明会や教員向け説明会の参加、タブレット故障時の代替機の用意など、導入決定後のケアに関しても満足しています。

KDDI まとめてオフィス 株式会社 南関東支社 友野翔太

KDDI まとめてオフィス 株式会社
南関東支社
友野翔太

タブレット導入決定後、100年という長い歴史と伝統ある大規模な学校である八王子実践様のご期待に応えられるようにと、改めて奮起した事を今でも覚えております。便利とはわかっていても、ご利用するにあたり様々な不安に駆られると思いますがKDDIまとめてオフィスとして誠心誠意寄り添い期待を上回るご提案が出来るよう努めて参ります。これからも教員様の目線、生徒様の目線、親御様の目線に立ち、変わりゆく教育環境に最適な運用が出来るようサポートさせて頂きます。

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まとめ

  • 生徒・教員約1800台の一斉導入も問題なく活用が進んだ
  • 授業で無駄な時間がなくなり内容の濃い学びにつながった
  • アプリの便利な機能が生徒の主体的な学びにつながった
  • 緊急時にもオンライン授業で遜色ない授業ができた