導入事例:光塩女子学院 初等科 タブレットを小学1年生から導入した理由

2020年4月から、小学1年生〜4年生に1人1台のタブレットを導入した光塩女子学院初等科。5年ほど前から共用のタブレットを導入し1人1台の優位性を感じていたという。小学1年生は、どのようにタブレットを使用しているだろうか。

光塩女子学院 初等科

  • 小学1年生でも5回教えれば基本的なことは全員できる
    小学1年生でも5回教えれば
    基本的なことは全員できる
    何をするにしても小学1年生は初めて
    タブレットが特別難しいものではない
  • 使いやすい環境を整備することで全教員の利用率が大幅に増加
    使いやすい環境を整備することで
    全教員の利用率が大幅に増加
    導入に積極的ではなかった教員も
    授業の幅の広がりを実感
  • 保護者の評価も「満足している」が91%
    保護者の評価も
    「満足している」が91%
    自宅でのリモート授業を
    間近で見た保護者からも高評価
導入サービス

学校プロフィール

光塩女子学院 初等科

左から 宇内聖子 教頭 / プロジェクトリーダー 茂木俊浩 教諭 / 理科主任・情報科主任 長田朋之 教諭

光塩女子学院 初等科

https://shotouka.koen-ejh.ed.jp/

東京都杉並区
私立 小学校 489名
(2021年3月時点)
1931年4月光塩高等女学校として開校。戦後の学制改革に伴い1947年4月に光塩女子学院と改称し、高・中・初等科を設置。2021年4月に90周年を迎えたカトリック系の女子校。初等科は、1学年2クラスを3〜4人で担当する「共同担任制」と、教員それぞれが専門の教科を教える「教科専科制」を取り入れ、「児童へのきめ細かな対応」と「質の高い授業」を特色としている。

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  • より充実した教育を提供したい

    1人1台のタブレットでできることが広がる

  • 導入時の準備が教員の負担

    初期設定の作業代行で負担軽減

  • 職員間の連絡を簡単にしたい

    チャットツールを使い情報を共有

  • 販売したら終わりでは困る

    保守サービスなどのアフターフォローが充実

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導入と変化

小学1年生でも5回教えれば
基本的なことは全員できる

プロジェクトリーダー 茂木俊浩 教諭

プロジェクトリーダー 茂木俊浩 教諭

光塩女子学院初等科では、5年ほど前から児童用の共用タブレットを導入していた。その経験から、低学年児童がタブレットの使い方を覚えることに関して、まったく問題ないと判断していた。
プロジェクトリーダーの茂木俊浩教諭は、「そもそも低学年児童はタブレットの使い方だけでなく、何をするにしても初めてです。最初は、教えながら一緒にやってみる。2度目は『前回と同じようにやってみましょう』というようにして、徐々にできる子どもが増えていき、3度目、4度目と繰り返していくうちに、5回目ぐらいで全員できるようになります」と話す。子どもたちの様子を見た感想をうかがうと、「低学年であるほどスポンジ的な吸収力があり、いろいろ触ってみて楽しみながら自分で覚えていくようだ」と話してくれた。保護者のスマートフォンを触った経験のある児童が多いため、タブレットはパソコンに比べ、それほど特別なものではないという印象だという。取材時にも、ちょっとしたメモはノートに書き込み、クラスでシェアすることはタブレットのアプリにと自然にツールを使い分けできるほど児童は使いこなしていた。
ただ、低学年児童はアルファベットや漢字が読めないため、パスワード入力やアプリの利用規約の同意などといった部分に関しては、戸惑うことがあるという。しかし、パスワード入力は、教えることでできるようになり、利用規約は、セットアップ時や保護者などに対応してもらっているという。

タブレット導入の理由は
充実した教育可能性を広げること

理科主任・情報科主任 長田朋之 教諭

理科主任・情報科主任 長田朋之 教諭

小学1年生から1人1台のタブレットを導入した理由について、情報科主任の長田朋之教諭は、「ICTに特化した教育がしたいのではなく、入学時から1人1台のタブレットを持っていた方が、より充実した教育活動ができるから」と話す。 同校が主に使っているのがリアルタイム学習支援アプリ「MetaMoJi ClassRoom」。紙に書いているような感覚で編集でき、児童の解答の様子を教員がリアルタイムで見ることができるアプリだ。小学1年生の児童も使いこなすことができる。
これまでは紙で配っていたプリントをデジタルで配信すれば、配布・回収・集計などにかかっていた手間が省けるので、授業における教育活動を充実させられるという。長田教諭は、「例えば、40人それぞれの作品を紙にコピーし、冊子にして40人に1部ずつ配ろうとしたら、現実的ではないほどの手間や時間がかかります。しかし、タブレットを1人1台持っている今は、PDFにまとめたものをデジタルで配信するだけで同じことができるので、授業中に全員の作品をその場で確認し合って、お互いに高め合うような活動も簡単にできるようになりました」と話す。ただ、紙を使った方がいい場面と、タブレットを使った方がいい場面を、しっかり判断すべきと、両者の使い分けが必要だと教えてくれた。

また、茂木教諭は、タブレットを導入した理由について、「子どもたちの可能性を広げるため、または可能性を狭めないため」とし、「小学校では10年後20年後に使える力の素養となるよう、ICTに触れ、楽しく様々なことを試してみることに意味がある」と話した。「MetaMoJi ClassRoom」を選んだ理由は、どんな授業でも使うことのできる便利なノートという感覚で使えることだという。茂木教諭は、「小学校は勉強したいと思わせるきっかけを与えることが重要で、タブレットを使って楽しく勉強ができるなと思うこともメリットである」と話してくれた。

実際に、小学4年の理科の授業では、クイズ形式で学ぶことができる「Kahoot!」を使い、競い合いながら楽しく学んでいた。小学1年の国語の授業では、みんなが楽しそうにタブレットを操作していた。授業の内容は、自分が読んだおすすめの本を紹介するというもの。クラスのみんなに見せるため、本の紹介文を書いたスライドを作り、装飾を施す遊び心も見せるほど、慣れた様子でタブレットを使いこなしていた。

小学4年 理科

小学4年 理科

小学1年 国語

小学1年 国語

小学1年 体育

小学1年 体育

使いやすい環境を整備することで
全教員の利用率が大幅に増加

児童に1人1台のタブレットを導入するにあたり、先行して全教員に5年前からタブレットを導入していた。しかし、「当時は使いこなせるか不安を感じたり、使ったことがないために必要性を感じないという教員もいたりしました」と宇内聖子教頭は振り返った。慣れていない教員の不安を払拭し、どうしたら必要性を感じていない教員に使ってもらえるのか、行ったのは環境整備だった。全教室に同じ電子黒板と書画カメラを設置し、タブレットから電子黒板に映像を出力する際には、ワイヤレスで出力できる機材をそろえた。宇内教頭は、「休み時間に教員が機材の準備をすることは困難です。子どもたちの遊びを見守ることも必要ですし、子どもから相談事で話しかけられることもあります。まずは、タブレットを使うための準備に時間がかからないようにしました」と話す。
休み時間に準備をしなくても簡単に使える環境を整備したことで、全教員の使用頻度が飛躍的に増加したという。長田教諭も、「優れたデジタルツールをすぐに使える環境を整えたことで、試してみようという気持ちも自然と起こったようです。実際に試してみると簡単に使えるだけでなく、授業の幅が広がり、児童の主体性が引き出されることを実感できるので、不安を感じていた教員も、必要性を感じていなかった教員も積極的に使うようになっていきました」と話してくれた。

宇内聖子 教頭

宇内聖子 教頭

また同校では、教職員間の連絡や情報共有にチャットツール「Microsoft Teams」を導入するなど、授業だけでなく、校務においてもICT化を進めている。

保護者の評価も
「満足している」が91%

影森一裕 校長

影森一裕 校長

小学1年 音楽

小学1年 音楽

1人1台のタブレット導入前から着実にICT環境を整備してきた光塩女子学院初等科。新型コロナウイルス感染拡大の影響による休校中も、全学年・全教科が「MetaMoJi ClassRoom」と、ビデオ会議ツール「Google Meet」によって授業を進めることができたので、年度末までに各学年の授業内容を例年通り終わらせることができた。影森一裕校長は、「保護者も自宅で授業を受ける児童の様子を見ることができて、タブレットを導入していてよかったという声が多かった」と話す。2020年12月に行った保護者のアンケートでも、タブレット導入について91%の保護者が「満足している」と回答し、学校が行っている安全のためのフィルタリング機能や機能制限などについても、95%以上の保護者が「適切な制限」と回答している。

また、新型コロナウイルスの感染対策のため、歌ったり楽器を吹いたりできない状態となってしまった音楽の授業では、ピアノ演奏のアプリを使うことで、全員が音楽に触れることができている。

そして、我々が驚かされたのが、落下などによるタブレット本体の破損修理が、ほぼ1年が経過した時点で1台も出ていなかった点だ。(※取材2021年3月4日時点)導入前に保護フィルムや保護ケースを比較・検討し、保護性能が高いもので統一したこともあるが、児童が自分専用のタブレットだと認識し、大切に扱っていた結果なのではないかと取材を通じて感じた。

ご担当者様の声

光塩女子学院 初等科 理科主任・情報科主任 長田朋之教諭

光塩女子学院 初等科 理科主任・情報科主任
長田朋之教諭

販売したら終わりではない 長く任せられる安心感

多面的で優れたサービスを納得の価格で提供してくれたことが導入を決めた一番の理由です。1年生から何年間も使うタブレットは、購入したらそれでおしまいというわけにはいきません。端末や通信プランの販売だけでなく、端末の初期設定や保守サービスなど、総合的なサポート体制があり、これから長く任せられる安心感がありました。

KDDI まとめてオフィス 株式会社 営業本部 法人営業6部 文教推進リーダー 寺﨑 太二

KDDI まとめてオフィス 株式会社
営業本部 法人営業6部
文教推進リーダー 寺﨑 太二

光塩女子学院 初等科様は、児童さまに1人1台のタブレットを導入するなど、先進的なICT活用に取り組まれています。1年生の児童さまが、授業でタブレットを使いこなしている様子を実際に拝見し、大変驚かされました。そこに至るまでには、黒板+ノートとタブレットのハイブリッド授業などの活用方法や、「児童さまのために授業をより良くしていきたい」という先生方の強い想いがあると感じました。これからも、先生方が目指す学びを実現できる環境整備に向けて、サポートして参ります。

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まとめ

  • 小学1年生も5回教えれば基本的な使い方を覚える
  • 授業を効率化しこれまではできなかった学びが実現
  • 様々なアプリの使い方で勉強に興味を持たせることにつなげる
  • 環境整備でICT機器が全教員の利用率が大幅に増加
  • 緊急事態の中保護者の満足度が向上