導入事例:学校法人 神村学園 タブレットを導入し 生徒に変化が現れ始めた

硬式野球やサッカーなどの強豪校として知られる神村学園。2001年に1700人の全生徒にノートパソコンを配布するなど、早期からIT教育の導入に積極的に取り組んでいる。2016年から導入を開始したタブレットの使い方や学習面での変化など、神村学園の事例を紹介する。

学校法人 神村学園
導入事例

  • タブレット導入時のスローガンは
    “机の上に図書館を”
    学習をするために
    大きな図書館が近くにない問題を解消
  • 授業スタイルを変更
    演習を増加し理解度が向上
    ノートをとる時間を削減
    演習に割く時間を増加
  • 生徒・保護者・教員間の連携に
    安全なネットワークを構築
    業務の効率化とともに
    情報管理の安全性を担保
導入サービス

学校プロフィール

学校法人 神村学園

学校法人 神村学園

https://angel.kamimura.ac.jp/

鹿児島県いちき串木野市
私立 初等部 113名 中等部 170名 高等部 1,355名
高等部通信制課程 897名 専修学校 421名 附属幼稚園 153名
(2021年5月1日時点)
「実学による人間性豊かな人柄教育を行う」を建学の精神として、1956年に専門学校からスタートした神村学園。現在は、高等部・中等部・初等部・認定こども園・専修学校・高等部通信制課程を併設する。「人柄教育」と「個性教育」を教育の柱に、学力の充実とともに自身の夢を自ら実現する力を育む、豊かな人間性の形成を目指している。現在は、初等部が共用端末、中等部・高等部では全生徒がタブレットを持ち勉強に励んでいる。

抱えていた課題を KDDI まとめてオフィスが解決

  • 総合探究で使える大きな図書館が近くにない

    タブレットですぐに調べることが可能

  • 授業中に演習問題に割く時間がとれない

    ノートをとる時間を削減し演習問題の時間を増加

  • 欠席などによる授業の遅れを解消したい

    教育アプリの導入で個別学習や補習が自由にできる

  • 毎朝 連絡事項をで配布していた

    ネットワーク上で共有するだけ

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導入と変化

タブレット導入時のスローガンは
“机の上に図書館を”

授業風景
授業風景
神村慎二 理事長

神村慎二 理事長

常田恭一 副理事長

常田恭一 副理事長

神村学園では、2016年に共用のタブレットを30台導入し、試験的に使い始めた。神村慎二理事長は、「生徒が自ら望んだものを調べ、知識を広げていくことが、学習意欲の向上につながっていく」と、これからの時代に求められる学びにつながるとして、タブレットの導入を推進。常田恭一副理事長も、推進した理由について、「ICT機器が既に大学や職場で使われていたので、学校のなかできちんと教育していくべきだと考えた」からだという。学校を運営する幹部が、ICT教育の導入を早期に決断し、教員とタブレットの導入にあたって進め方を検討していった。最初からしっかり使われるのだろうかと心配な面もあったというが、その不安はすぐに解消されたという。

中等部 西牟田隆廣 校長

中等部 西牟田隆廣 校長

中等部の西牟田隆廣校長は、「教員が取り合うぐらいの状況だった」と、当時を振り返る。授業でグラフや写真・動画を手軽に使用できることが、生徒の理解につながりやすいと教員は感じたという。さらに、総合的な探究の時間(以下「総合探究」とする)を進める上で、タブレットの必要性がさらに高まっていった。総合探究で、生徒が様々な情報に触れる機会を作ることが必要となるなか、タブレットならばいつでも、どこでもすぐに調べられるという利点が大いに役立った。 “机の上に図書館を”というスローガンのもと、2019年度の中等部・高等部の新入生から、1人1台タブレット(セルラーモデル)を持ち、学んでいる。特に、総合探究では、調べるだけではなく、データをグラフ化し、プレゼンテーション用にまとめるなど、タブレットがなくてはならない存在となっている。そのタブレットを保護するためのケースは、学園カラーの赤に学園章を入れたものに統一した。

高等部3年 濵田真穂さん

高等部3年 濵田真穂さん

2021年3月に開かれた第六回高校生国際シンポジウム(主催:一般社団法人Glocal Academy)で書類審査を通過し発表を行った高等部3年の濵田真穂さんは、将来教員になりたいと思い、臨時教職員の問題を探究のテーマに選んだ。タブレットで、論文や、文部科学省のデータ、教育委員会の資料をたくさん調べ、スライドにまとめていった。探究で得た経験について濵田さんは、「教員になりたいという想いがもっと強くなり、その後もタブレットで情報収集、新聞や本なども読んでいます」と、目を輝かせた。

授業スタイルを変更
演習を増加し理解度が向上

授業風景

数学を教える高等部文理科の科長、明日山浩行教諭は、鹿児島県内のICT教育先進校の数学の授業を見学し、文理科の授業スタイルを変える取り組みを始めた。授業の前半25分を演習、後半25分を講義に分けるスタイルだ。「25分で完結すると分かっていると生徒も集中して聞いてくれる」と、明日山教諭は話す。これまで50分のほとんどを要していた講義を25分に短縮できているのは、生徒がノートをとる時間を削減したことが大きいという。ノートをとる代わりに、タブレットのカメラで黒板を撮影し写真に残す。これにより、書く時間の削減だけでなく、生徒は完全に聞くことに専念できるのだ。そして、授業前半の演習で、これまでに習った公式などを使う復習を行う。このときにも、2年前に習ったことでも、タブレットには黒板の写真が保存されているので見返すことができるという利点もある。明日山教諭は、「文系の生徒のなかには数学が嫌いという生徒が多かったが、授業スタイルを変えてから、嫌いと言われることがかなり減った」と話す。これまで以上に理解度が上がっている証拠と言えるだろう。

高等部文理科 科長 明日山浩行 教諭

高等部文理科 科長 明日山浩行 教諭

また、各種授業動画が見られる「スタディサプリ」を導入し、生徒が自主的に個別学習できる環境を整備。病気や部活動の遠征などで出席ができない場合でも、その部分の学習を補うことができる。授業の復習から、その先の試験対策まで幅広くカバーし、学力の向上を目指している。

生徒・保護者・教員間の連携に
安全なネットワークを構築

授業風景
中等部主任 二見祐輔 教諭

中等部主任 二見祐輔 教諭

神村学園では、1人1台のタブレット導入と同時に、「生徒・児童/保護者/教職員間の学校生活におけるさまざまな情報連携」を目的とした情報連携システム「エンジェルネット(aNET)」を導入した。時間割等の管理ができるほか、緊急連絡、個別メッセージ、スクールバスの運行状況もリアルタイムで確認できる。中等部主任の二見祐輔教諭は、「aNETは、教員間での連絡や情報共有などで、とても役立っています。以前よりも連絡の抜け漏れがなくなりました」と話す。教員間の連絡事項は、これまで毎朝紙で配布されていたものが、タブレット上だけで済む。印刷の手間や情報をまとめる係が不要になるなど、業務改善にも役立っている。

常田副理事長は、「aNETを運用するにあたり、安全面も重視した」と話し、強固なITインフラの導入を牽引した。校務システムにおける生徒の個人情報など、重要な情報を安全に管理するため、KDDIが提供する堅牢性の高いクラウド上に保存。そこにアクセスできるのは、閉域網へのアクセスを許可されている生徒と教員が持つタブレットのみとなる。閉域網は、一般のインターネットを“誰もが通れる公道”とすると、“許可された人のみが通れる専用道”と例えることができる。
併せて、インターネットへのアクセスについても生徒たちの安全のため、危険なサイトへの接続を防ぐフィルタリングなどを導入している。これらの一連の枠組みは、大企業で利用され注目があつまる「ゼロトラストセキュリティ」と呼ばれるモデルを採用している。また、aNETは保護者のスマートフォンやタブレットからもアクセスができる仕組みを実現した。

そして、神村学園とクーリード株式会社により開発が進められた学校ICT(情報連携)システム「aNET」は、現在では「Schnote(スクノート)」として一般にも提供されている。

校務システムなどのセキュリティ イメージ

ご担当者様の声

学校法人 神村学園 常田恭一 副理事長

学校法人 神村学園
常田恭一 副理事長

通信やセキュリティ面での不安を解消してくれた

タブレットの導入にあたり、他の通信会社と比較いたしました。よかった点は、納得できる価格面と、セルラーモデル導入のため基地局を増強していただき、通信面での不安を解消してくださったことです。そして、情報連携システム「エンジェルネット(aNET)」を運用するための安心安全な環境を提供していただいていることに感謝しています。

KDDI まとめてオフィス西日本株式会社 九州支社
ソリューション鹿児島支店 篠原雄太

KDDI まとめてオフィス西日本株式会社 九州支社
ソリューション鹿児島支店 篠原雄太

神村学園様におきましては学園のスローガンである「やればできる・かならずできる・ぜったいできる」の通り、先生・生徒、関わるすべての方々が一丸となり強い熱意で試行錯誤し日々ご活用を頂いております。私自身も授業を拝見させて頂いた際に、ICT教育の浸透と積極的なご活用を感じました。また、校務においても大きな改善・効率化を実現しております。今後もお客様に寄り添い、より良い教育への貢献・サポートをしていきたいと考えております。KDDI まとめてオフィスでは、タブレットのみならず、学校様の課題を解決できるような様々なサービスを取り扱っております。まずは是非ともご相談を頂ければと思います。

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まとめ

  • 総合探究はタブレットを使うことで可能性がさらに広がる
  • ノートをとる時間の削減により生徒の集中力向上や復習機会の増加が図れる
  • 連絡事項などはペーパーレス化に加え抜け漏れの心配も軽減